ミセスローゼンの富士日記

チェリストのナサニエル・ローゼンと日本に住んで八年。音楽仲間と富士山麓に暮し、俳都松山へ通う日々。

市ヶ谷の釣り堀秋の日傘かな

2018-10-20 17:27:29 | 日記


ミーハー棺桶リストの夢の一つを今日実現した。町田康さんに会った。日本を代表する現代作家と言えば誰? と聞かれると必ず答えているのが、外人なら誰でも知ってる村上春樹と、知る人ぞ知る、町田康。「くっすん大黒」から全部読んでる。今まで翻訳が無かったので、ニックと一緒に読む事が出来なかった。源氏物語から、我輩は猫である、細雪、東野圭吾、松本清張まで一緒に読んで感想を語り合ってきたのに。やうやく待望の『パンク侍、斬られて候』が翻訳された!早速買って、結婚記念日の祝いとする。
翻訳フォーラムでは、町田さんの講演と翻訳家との対談を聞いた。原文に書かれて無い言葉を翻訳するという話が面白かった。俳句翻訳でも余韻や余情をどうするか楽しい課題だが、小説や映画の字幕の人らもみな同じ問題に心砕いておるのね。
休憩の時に町田さん本人に私の名刺を押し渡し、「町田さんの末摘花は紫式部の書いた末摘花そのものです!」みたいなこと言えた。。。。。ニックと私が初めて言葉を交わしたのが「末摘花」の話題だった。町田康さんも末摘花の現代訳をなされている。ニックが、ウェーリ源氏を小脇に抱えて娘らのチェロのレッスンに来た時思わず、「テールゲンジ⁈」と私が指差し、ニックが「赤い鼻のレディの巻を読んでるとこだよ。彼女は可愛いね。なんでゲンジはあんなに人気あるの? 嫌な奴じゃないか。めめしくて、ちゃらくて、レディの敵だ!」とニックが言ったのを覚えてる。ニックの語る光源氏はまさに「町田源氏」であった。

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初冠雪より二十日目の富士の雪

2018-10-16 08:30:09 | 日記
インフルエンザ予防接種。子宮ガン検診。シュシュでコアマッスル鍛える。今年の初冠雪は9/26だったが、それから一度溶けた?かして、またこの寒い時雨にしっかりと冠雪したやうだ。数人フェイスブック友の素晴らしい写真を見た。



「一日一個覚えよう英語の言い回し」

Are you hitting on me?

(私を口説いてるの?)

アメリカ映画を見ているとしょっちゅう聞くのがこの台詞。昨日エアロバイク漕ぐ間に又見てた「ウェントワース女子刑務所」中にも二回くらい登場した。昨今のMee To ブーム(セクハラ撲滅運動)の折、男性も声をかける時に細心の注意が必要。誘ってるのか誘ってないのか判然としない微妙な事をまず言って反応を見る男性が激増えた。全然口説いてないのに、Are you hitting on me? と目くじら立てる女性も増えた。それを茶化している。女の鳥は、自分が美しいと褒められ、口説かれた、と思っている。鳥もnature だから。





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みのむしや赤提灯の恋しいか

2018-10-15 08:06:01 | 日記


今日の一句は、昨日の藍生句座で杏子先生に選ばれなかった句。しかし連衆の方が選んで下さったので、結局五句とも読まれてとても嬉しかった。男性方の披講に混じり、プロの語り手岡崎弥保さん(※)の美声が際立っていた。この句は、ニックが日暮れ前の散歩中、「山中湖村に無い物は赤提灯だな。」と言うのを聞いて詠んだ。我が家の裏庭は蓑虫だらけ。ニックも蓑虫みたいな髭を生やしてしょんぼりと。

この富士日記は元々、「孤独な未来の老婆の私」に宛てて書いている。楽しかった昔を思い出し心慰めて欲しいと願いを込めて。書き始めた時、1、愚痴は書いても悪口は書かない。2、自慢たらたらしない。3、プライバシーを侵害しない。などの縛りをわが身に課してたが、結構破ってる。感動した出来事はどうしても書き残しておきたい欲が出るし、私は「頑張り屋」でなく「自慢しい」なんで、これをやれば自慢できるという目的があるからこそしぶしぶ頑張れるので、自慢するな、と言うのは酷である。結局守ってるのは1番だけ。という前フリをして、今日言いたい事はこれ。昨日の句座は五句出しで、先生の◎三句、◯一句であった。この四句を発表せずに脇に控えて置き、毎回それを繰り返し、◎と◯の句が五十句溜まれば俳句賞に出せばいいんで無いの? おほほほほ。 という自慢がしたかった。山梨から電車で東京まで行った甲斐があった。帰りは八王子まで立ちっぱだったけど、めちゃ嬉しくて吊革で懸垂したいくらいであった。

(※)眠れぬ夜や早く目覚めた暁に是非岡崎弥保さん朗読の源氏物語を聴いてみてください。



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客ありて嬉しき桜紅葉かな

2018-10-14 08:19:47 | 日記


九州交響楽団ビオリストのブライアン・ルー君がお隣の飯田裕弦楽器工房を訪ねて来られた。彼が以前に書いた論文の、伝説的ヴィオラ奏者ウィリアム・プリムローズ使用楽器に関する論考の中で、Yu Ida(飯田裕氏製作楽器)について書かれたご縁が巡り巡って、ルー君は遂に新妻と共に飯田裕氏本人に巡り会い、製作当時の詳しい話を聞く事が出来たのである。プリムローズが一目惚れし終生愛したIda Viola は、飯田氏製作の十七番目のヴィオラに当たるそうだ。飯田氏とプリムローズの友情の(直筆の)書簡集も初めて見せて頂く。ルー君曰く、「この手紙の中に私の知りたかった事が全て書かれています!」飯田氏の古い楽器製作ノートには一台一台手書きのスケッチによる寸法や材質や特徴が書き込まれてある。「それも写メっていいですか?」と聞いた若きルー君に、「これは企業秘密だからだめだよ。」と、飯田氏は笑っておられた。ルー君と飯田先生の嬉しさが、みんなの嬉しさになる。思いがけなくも暖かい団欒のうちに、中々よい紅葉の句が私にも授かった。それは発表しないでつぎの俳句賞用にとっとく。今日はまた私の出戻り後初の「藍生」の定例句会(東京)に参加する予定。
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落栗のうへ栗の木の空のあり

2018-10-12 07:27:47 | 日記


鈴鹿サーキットのJOHNNIE & HIGHBALL BAR

10/10に山中湖村集団健診。11日榊原記念病院にてトレッドミル完走。心臓の血管に新たな問題はない、とドクターに言われひとまず安心する。ニックの主治医の先生を四文字熟語で言うと「冷静沈着」。自信と集中力があり、真面目だが情に流されず、口先はうまくなく手先が器用、若過ぎず経験豊富、しかも英語ぺらぺら、みたいなお方。理想的過ぎて、転勤されたらどうしようかと心配になる。先生とニックのやり取りの中で、やや気になったのがこれ。
「最近はお酒は飲む?」
「晩酌します。」
「毎晩?」
「ほぼ毎晩。」
「ちょっと控えて下さい。」とはドクターは言わなかったが、毎晩?と聞き返したトーンが気になったので、帰ってから薬の注意書きを仔細に見ると、アルコールを摂取しないで下さい、という薬が一種類あった。グレープフルーツジュースを飲まないで下さい、というのは知ってたが、お酒は見落としていた。ほぼ毎晩と言ってもグラスに一杯か二杯程度だから、大丈夫かなとは思う。肉か魚が主菜の夜はワインを赤か白グラス一杯必ず飲む。ショットかカクテルを食前に飲んだらワインは飲まない。味噌汁と野菜のおかずの夜は全く飲まないんで、味噌汁を増やすという手もある。今後は、「マティーニ作って上げようか?」あるいは、「テキーラショットをいかが?」とニックに聞かれたら、二回に一回は、「大丈夫。」と答えて量を減らすことにしやう。自分が飲みたい時に私を誘う事もあるが、私が不機嫌な時にカクテルを作って慰めてくれる事もあるので、それは気をつけよう。太るしね。レコーディングが始まるとあまり飲まなくなるのがよろしい。今日はニックが昔ジェリーとクリスチャンと弾いたアレンスキートリオを聞いてた。アレンスキーの墓を思い出しつつ聞いてた。トリオ聞くと不思議とウィスキーが飲みたくなる。
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