
ポール・ローゼンタール氏を富士山須走口五合目へ案内するニック。
須走口は、ゾンビ漫画アイ・アム・ア・ヒーローの舞台にもなった富士登山四大ルートの一つ。我々はここをトレーニング場としている。庭のようなものだ七合目までは。そこから先は未踏の土地。いつか登る日が来るだろうか。
ポールいわく、「チヅ、君はカメラを向けて、ハイチーズと言わなかった唯一の日本人だ」。
だって私の名前を茶化してるみたいだし、ピッツァーとか、一足す一は? 二ぃーとか言われるのうざいし。唯一好きな掛け声は、コリアンの人達が言う、キムチー、だけだ。あれは可愛い。
ポーズするのが苦手らしいポール。いつもはニコニコしてるのに、カメラを向けるとむつかしい顔をする。気の毒に思ったが、被写体として素晴らしいので、何度かお願いせずにいられなかった。二人揃うと、ブラームスとチャイコフスキーみたいである。こちらの写真には別のタイトルをつけた。
「ダンブルドアとガンダルフ」
