秋空の真下に靴を履き替へて
「バイオリンデビュー」 弓子とアパートの前でわかれ、弦子をAMSアベニューのバス停へ送る。...
年寄の西瓜に腹をこしらへて
「NY句会九月」 みなにそれぞれよい句がある。PPNさんと四季介の丁々発止による緊張と緩和。...
バス停にバス停まらずに黄落す
今朝、弦子のバスを待っていると、バスがノンストップで通り過ぎた。胴体が蛇腹で二台つな...
新米やほとけのやうな祖父ゐたる
シナリオ(第一稿)脱稿。昨年の秋いらいわるいこと続きだったが、これでしゃがむのは終わ...
烏瓜私は黙つて海を見てゐる
人生のホームにて旅中断。ターミナルを間違え、夢破れる。諦めは恥じゃない。縁と音楽は比べ...
黄落やランプの傘を探しゆく
グッドニュース1 弓子が高校のオケのプリンシパルチェリストに選ばれる! 隣は巨大アフロの...
朗善先生語録
プリンシパルチェリストの心得。 「プリンシパルチェリストは、後ろを振り返って物を言うとき...
働いてまた夜来る土瓶蒸し
シナリオを書き終えたので、今日は久しぶりに徹底的に掃除をする。 まずは、拭き掃除、風呂磨...
十六夜やきれぎれとなる母の声
田舎の母から電話。 弦子さんのぞうりを送るのが遅くなった詫び。また会う日を楽しみにしてい...
爽やかやすれ違ひたる馬車と馬車
弓子さんが、アンティゴーネーの物語を解釈するのを手伝ってくれ、というので勇んで行くと、...