黄落やランプの傘を探しゆく

グッドニュース１
弓子が高校のオケのプリンシパルチェリストに選ばれる！　隣は巨大アフロのひげ生やしたお兄ちゃん。二表はライバルのKT。

グッドニュース２
今日の消印で、赤坂のWOWOWへシナリオを発送！　ホームドラマ初挑戦１０３枚。今回タイトルは、若いセンスをたのんで、子供達につけてもらった。ギャグ漫画「絶体絶命！でんぢゃらすじいさん」をもじってつけた。吉と出るか、凶と出るか。三月発表。賞金五百万。

アメリカに来て初の私名義の銀行口座開設記念に蕾の薔薇を買う。あっというまに黒猫の鳴古が花瓶を倒し、葉っぱを食い散らかす。

同じアパートにバイオリンのAG君が住んでいることがわかる。エレベーターで「あなたのノクターンは最高でした」と話しかけたかったができなかった。弱虫、と弓子にそしられた。

今日の季語「黄落」
調べてみても、黄落の名句は滅多にない。あったら教えてもらいたいと思う。黄落とは黄色い葉っぱが落ちること。銀杏紅葉などを詠んだ名句ならばある。かなり新しい季語なのだろうか。
黄葉の句なら好きな句がある。

筆擱けばざくろ黄葉のいちめんに　黒田杏子

黒田先生には、書斎の身辺の御句が多い。

露草の咲き寄せてくる机かな　黒田杏子

この句も、黄葉の句と同じく、書き物の手をふと休めて目を上げたとき、あるいは書き上がって大きな息をついたとき、現実世界へ戻ってくる喜びの句だと思う。