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ミセスローゼンの上人坂日記

秋空の真下に靴を履き替へて

「バイオリンデビュー」
弓子とアパートの前でわかれ、弦子をAMSアベニューのバス停へ送る。一本遅いバスで間に合うことがわかった。二人とも、ねむいねむい、と言いつつ登校する。
わたしは川沿いを散歩してJスーパーへ、カレー材料を買いに行く。七十二丁目と比べて空気が澄んでる。
昨夜は、ピアノ開きの祝宴、という優雅な座にて父子共演を披露した。(四季介は蝶ネクタイしてった。)フォーレのピアノトリオ、シシリエンヌ、エレジー、ハイドンディベルティメント、バッハ、クンマーなど。演奏後、弓子が「素晴らしかったよ、私のバッハ!」と、お邸のお二階から携帯電話してくる。どんだけ自分のセロが素晴らしかったかのみ語る。お父さんと弦子はどやった? と聞いても、よかったよ、ミスしてたけど、とかその程度、またもや自画自賛。しかし、全曲ぶじに弾けて、お客様に喜んでいただけたことはわかる。
(Sh子さんにお借りしてるバイオリンの初コンサートでした。)

「伝染るんです」
ハンディマンがオーブンの修理に来ている間、弓子がセロでオケの曲(アルルの女)を練習していた。やけに姿勢がよくて、アゴが二つに割れてて、軍人上がりみたいなハンディマンは、最初口笛で何かのマーチを吹いていた。帰るときは、それがアルルの女になってた。
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