芋焼酎のつぶやき、バラとの戯れ & HbA1c・血糖値を下げる新しい糖尿病食事療法『糖質制限食』実践記録

A Days of Wine and Roses.酒とバラとイバラの日々。芋焼酎好きアラ還-バラ栽培と糖質制限に挑戦です

江部医師の提言:『糖尿病専門医には説明義務がある』- HbA1c・血糖値を下げる『糖質制限食』

2013年03月02日 | 糖質制限食-血糖値、HbA1cの改善に!
京都・高雄病院理事長である江部康二医師が自身の2/20付けブログに糖尿病学会への提言を掲載している。

『糖尿病学会への提言。糖尿病専門医には説明義務がある。』と題する提言は糖尿病患者に対し以下の4点をきっちり説明し、その選択肢を患者側に与える必要があると述べている。
1)カロリー制限食について
2)糖質制限食について
3)食後高血糖と酸化ストレスについて
4)酸化ストレスの影響について

また『選択肢を与えることなく、糖尿病専門医が一方的にカロリー制限食を患者さんに押しつけることは、倫理的に問題があります。』との記述もある。詳しくは当該サイトを読んで欲しいが、素人の立場からしても全く同感であり、素晴らしい提言だと思う。

『糖質制限食』を知る機会が無いまま、医者から言われた『カロリー制限食』で糖尿病が悪化していくこと程の不幸はない。

『カロリー制限食』を選択するのか『糖質制限食』を選択するのかは、医師が両方のメリット・デメリットを充分に説明し、患者の判断に任せればいい。患者が判断できなければ『責任』を持って医師がサジェッションしてあげればいいだけのこと。

これだけ糖質制限食が話題になってくれば『糖尿病の専門医』も知らない顔はできないだろう。万が一本当に知らないとしたら余りにも不勉強だ。また、医者や医療関係者が糖質制限を行っている比率が高いことを知らないことはないだろう。

江部医師の『提言』が一人でも多くの患者さんや『糖尿病専門医』の目に留まること、そして『糖尿病専門医』の多くが目をそらすことなく『糖質制限食』を理解されることを期待したい。

私自身『糖尿病専門医』が勧める『カロリー制限』を8年間続けたが徐々に数値が悪化し、たまたま目に留まった『糖質制限食』により、4ヶ月で数値が改善している。数値が改善したのは本当に嬉しいが、そのきっかけが『たまたま』であったことには、いまだに違和感を持ち続けている。

江部医師のブログ
『糖尿病学会への提言。糖尿病専門医には説明義務がある。』
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2426.html


-----
『糖尿病学会への提言。糖尿病専門医には説明義務がある。』

こんにちは

日本糖尿病学会への提言です。

2007年と2011年の国際糖尿病連合(IDF)「食後血糖値の管理に関するガイドライン」により、食後高血糖が、がんや動脈硬化や糖尿病合併症を始めとして、様々な疾患のリスクとなることが明確となりました。

またCGMの普及により、酸化ストレスを最も生じるのは

①平均血糖変動幅の増大
②食後高血糖
③空腹時血糖値

という順番であることが明確となってきました。

酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっています。

糖尿病があると心筋梗塞・脳梗塞・がん・アルツハイマー病・認知症が増加することにはエビデンスがありますが、この酸化ストレスがおおいに関与していると考えられています。

勿論、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病神経障害などの糖尿病慢性合併症にも酸化ストレスは関与しています。

現在、糖尿病専門医の間では、

「平均血糖変動幅の増大と食後高血糖が最も酸化ストレスを増大させる」

というのが、一番旬の話題です。

CGMのデータを用いて、講演される糖尿病専門医の多くが、この話題で話されます。

そこで必ず出てくるのが、「DPP-4阻害剤」や「GLP-1アナログ製剤」が、平均血糖変動幅の増大と食後高血糖を改善させるといったデータです。

このデータ改善も、

「薬なしだと食後血糖値が平均320mgとなるが、DPP-4阻害剤を投与すると、平均260mgくらいとなって、統計的に有意差がある。」

といったレベルの話です。

統計的には有意差があるかもしれませんが、臨床的には、200mg/dlを超えるような食後高血糖は、酸化ストレスを生じるのでリスク回避は困難です。

スーパー糖質制限食だと、多くの症例で食後血糖値が200mgを超えることはほとんどなくなり、酸化ストレスリスクが明白に改善します。

一般内科医は兎も角として、糖尿病専門医は知識として上述のCGMのデータのことと、糖質制限食のことを勉強して理解する義務があると思います。

その上で、糖質制限食を批判するなら、根拠を示すべきだと思います。

さらに糖尿病専門医は糖尿病患者さんに対して、以下の説明義務があると思います。

1)カロリー制限食(高糖質食)は1969年の食品交換表(改訂第2版)以降、
 日本で、糖尿病患者さんに推奨してきた唯一の食事療法で、長い臨床経験がある。
 しかし、長期的安全性や有効性に関しては、エビデンスはない。
 そして血糖値を上げるのは糖質だけなので、カロリー制限食は、短期的には、平均血糖変動幅の増大と食後高血 糖を生じる可能性が極めて高い。

2)糖質制限食は、日本では1999年以降の新しい食事療法であり、臨床経験はまだ短い。
 糖質制限食にも、長期的安全性と有効性のエビデンスはない。
 一方、短期的には平均血糖変動幅の増大と食後高血糖を生じない、唯一の食事療法である。

3)平均血糖変動幅の増大と食後高血糖が酸化ストレスのリスクとなることにはエビデンスがある。

4)酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっている。

1)2)3)4)を糖尿病患者さんにきっちり説明したうえで、あなたはどちらを選択しますかというスタンスが必要だと思います。

少なくとも説明して選択肢を与えることなく、糖尿病専門医が一方的にカロリー制限食を患者さんに押しつけることは、倫理的に問題があります。

一方的にカロリー制限食を糖尿病患者さんに押しつけて、毎日、平均血糖変動幅の増大と食後高血糖を起こして、
将来合併症が発症して、失明や透析となった場合は、当該の糖尿病専門医はどのように責任をとるおつもりなのでしょうか。


江部康二

-----

CGM:血糖値を数日間連続的に測定できる持続血糖測定装置

======
◆医学的には素人です。糖質制限に関わる注意事項などは以下の書き込みを参考にしてください。
■『始める前に気をつけること』
  http://blog.goo.ne.jp/ms926/e/2c2dcd07666850d30814824754566492


◆【糖質制限食とは】&【糖質制限食を実践される時のご注意】(江部Dr.のブログ)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2191.html
コメント    この記事についてブログを書く
« 24年度・人間ドック受診 ... | トップ | 体に良い脂肪と悪い脂肪 - ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

糖質制限食-血糖値、HbA1cの改善に!」カテゴリの最新記事