エムズ日記

株式会社エムズコーポレーション社長の不動産日記

仲介業務の遂行

2007年02月16日 | Weblog
最近、仲介業務をやっていて思うことがあります。
売り手側にしても、買い手側にしても、ついている仲介業者が手数料に値する仕事をしてないケースをよく目にします。
つまりやるべき調査事項を行なわない、書類を作れないのです。
売り手と買い手の真ん中に入って印をつけば手数料をもらえると錯覚している人間が多くいます。

市場が好転し、物件が苦労なく売れ出すと(売り手市場)そういった現象が起きます。
よってミステイクを生み、買われたお客様や売られたお客様から何年か後に問題が発覚する。
しかし、仲介した業者は仲介しただけだからそれぞれ当事者(売り手、買い手)に言って下さいと逃げに入ります。
こんな状況が多くなっています。

消費者の方は要注意です。
しっかり調査し、説明してくれるかはもちろん、
アフターケアをしっかりやる業者を選択すべきです。
大手だから大丈夫はありません。

案外大手のほうが危険を秘めています。
理由はノルマに追われ、数多くの取引を扱うので仕事が雑になるからです。
当社でも相手が大手で何度もそういう場面に遭遇しております。
その点を注意すると
「なら売ってもらわなくて結構です」、「なら買ってもらわなくて結構です」と開き直ることもあります。
物件を業者の持ち物のごとく勘違いしたり、購入希望者の代わりに探していることを忘れている業者が多くいます。

もっと危険なのは売主が不動産業者の場合です。
免許登録だけして実際は中古物件を安く仕入れ、それを転売して利益を得る専門業者(買取り業者)があります。
不動産の従来の業務はほとんどしないため、知識に疎く危険です。
お金に困っている人(法人)を見つけて現金をちらつかせ安く買い取ります。
それを売りぬくため、物件の調査がおろそかで、環庇が隠れているケースが多くあります。

昨年の不動産流通大手の手数料が軒並み2桁上昇したそうですが、
それだけ危険が増えたような気がします。



不動産相談・売買の不動産コンサルタントエムズコーポレーション

景気上昇?しかしモラル低下!

2007年02月15日 | Weblog
日本のマスコミは週刊誌的になっています。
ちよっと前は「不二家」問題で大騒ぎしていましたが、
いつの間にか薄れて、今度は「リンナイ」問題に移行しています。
「パロマ」で騒いでいたと思ったら今度は「リンナイ」。

「リンナイ」は「パロマ」より前に起きていたのに隠していました。
「パロマ」で大騒ぎしていた時どんな思いでいたのでしょうか。
関係者はうちにも来るかなとドキドキしていたのでしょうか。

今回も経営陣のモラルのなさが露呈した格好になりました。
事が起きても消費者への対応を一番に考えるのではなく、自分達の事を一番に考える。
そんな人達でも会社はやっていけるのでしょうか。
お金さえあれば、自分達だけ良ければという考え方をしているのでしょうか。
会社全体におごりがあるのだろうと思います。

正義感のある社員もいないのでしょうか。
黙っていれば給料が貰えるから余計なことはしないほうがいいというダメサラリーマンの集まりなのでしょうか。
関係者のインタビューも何か開き直っていて他人事のようです。
そんな会社がガス機器メーカーで日本一だそうです。


「パロマ」「リンナイ」とも本社は名古屋にあります。
名古屋の気質ってこういうものなのでしょうか。
でも「トヨタ」も名古屋です。やっばり経営者の違いかな。

報告を受けていた国(経済産業省)の対応もいい加減です。
もしかして企業と国で責任の擦り合いをするのでは。
一昨年の耐震偽造問題の時の第三者機関と国交省のように。

いずれにしても、次から次へとかなり大きな会社のモラル低下が露呈していて腹立たしく思います。
我々消費者もしっかりと企業の姿勢を見抜かないといけない世の中です。



不動産相談・売買の不動産コンサルタントエムズコーポレーション

仲介業務

2007年02月14日 | Weblog
近頃、国内の不動産仲介業務にも外資系の会社が出始めています。

仲介業務オフィス賃料交渉に借り手側の代理人として進出しています。
賃料相場、建物の設備などを熟知した専門家が借り手に代わって交渉するようです。
プロ野球選手の代理人交渉に似ています。
当たり前のことのように思います。

日本の仲介業者は貸し手(売主)と借り手(買主)の間に立ち、どちらかというと貸し手側(売主)に偏る傾向が強いことは否めません。
また、間に立つ業者は両方から手数料をもらうこと(両手)を望みます。

しかし、それぞれに代理人をつけるのが理想だと思います。
そんな時代になりつつあります。

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歴史は繰り返す

2007年02月03日 | Weblog
ちょっと前にホームレスの人を利用しての住宅ローン詐欺が発生しました。

最近、住宅ローンを利用して多重ローンをまとめることを勧める人、会社がまた出現しだしました。
バブルの頃に出始め一旦なくなり、12~13年前に再出現し、
しばらくして沈静化したのですが、また最近出始めている。

不動産販売会社の中にはその手法を自慢げにして、うちは販売力があるなどと豪語している会社もあります。
中堅デべロッパーの中には販売会社にその手法で売り切ってもらい、「在庫がなくなるのなら」と見て見ぬふりをするというように、会社自体が率先しているところもあります。

とんでもないことであり、これはりっばな詐欺です。
景気が良くなるとこういうことを考える人間が出てきます。(引っかかる人間も、引っ掛ける人間も)
しかし、今回は消費者の末端にまでは好景気の恩恵は及んでいないわけですから、以前の重荷を背負った人間が引っ掛かりやすくなっています。

歴史は繰り返すそのようなことを行なう会社または社員は本来の建築、不動産等の知識はなく、書類をごまかす知識は豊富にもっています。
当然、倫理観には欠けています。
また、多くは会社を転々としている人間です。
悪いことをしたという意識があり、それから逃れるため会社を変えるのです。

そんな会社、人間がいると業界全体が迷惑を被ってしまいます。
名前を公表して罰則を科せばいいのにと思います。
まじめにやっている業者は腸が煮えくり返る思いをしています。

ある会社が上場を目指しているそうです。
しかし、上記のようなことをやって売上を確保しています。
でも数字で上場できちやうんですよね。
上場基準って何でしよう。

消費者の皆さん「上場しているから大丈夫」の判断は間違っています。
このような会社はいっばいあります。
ライブドアがいい例です。
消費者のことを忘れて自分だけ良ければという考えの人間、会社は必ず滅びます。


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