農大現代視覚文化研究会

「げんしけん」の荻上と「もやしもん」のオリゼーを探求するブログ

「クラカチットの街」を読んだ

2006年04月01日 22時37分47秒 | げんしけん以前
本日、東京に出る用事があったので、早稲田の現代マンガ図書館に行って、2002年2~3月号のアフタヌーンを読んだ。目的は「げんしけん」連載直前に前後編が掲載された「クラカチットの街」。ここの図書館はコピーもできるが、1回当たり100円かかる。前後編で111Pなので、さすがにやめておく。

てゆうか読みに行った目的が、8.5巻の参考になればいいなと思ったからだが、結論から言うと参考にはならなかった。コピーをしなかったので内容を頭に叩き込んで来たが、100ページもいらんだろコレ。しかし謎なのが絵だ。「げんしけん」第一話直前のものとも思えないスッキリ感。これはアレか、アフタのでかい誌面で読んだのと、コミックスでしか読んだことのないのの違いか。

内容は……特に語ることも無いっつーか、100Pもあるんだから、ヒロインの性格設定をもっとちゃんとやってくれんかなぁという感じ。もっともヘンだという事を匂わせている程度だからいいんであって、どうヘンか書いたら余韻が無いのかもしんねー。登場人物の心理を読者がわかってやろうという気合を持ってすれば面白い面もあるが、流して読むだけだとどこも面白くない。つまり木尾士目の本質が何も変わっていない。笹荻は読むだけでも面白いが、オギーの心理を読もうとして読むと、さらに面白い……と言うか泥沼にハマってしまう……ハマってしまったすっとこさんはそう思うのである。

まぁ今更単行本には収録されんよなぁ。「げんしけん」後に前後編の短編一本描いてそれと収録して下さい。

4月18日追記
『クラカチットの街』の解釈をようやく編み出すことができたので、このエントリも読んで下さい。
木尾士目について考える

第4話プロット先行公開

2006年04月01日 00時04分12秒 | げんしけん8.5巻
なんか第4話プロットを考え付いてしまったので、とりあえずこっちで公開します。まずは批評して頂ければ幸いです。すっとこさん的にはうまい解答を思いついたつもりなんですが、熟考しすぎて、本当に整合性が取れているのかもうわかりません。料理の味見しすぎると味がわからなくなるのと同じです。よろしくお願いします。

てゆうかエロSSスレで書いたのと同じ結論にしました。中島があんな事をしたのは、中島が荻上を好きだったから、という事ですな。エロSSはエロSSっぽく好きで、こちらは女子中学生っぽい好きさ、という事ですね。中島についてのエントリでのケンプFAさんのコメントが超参考になりました。

(方言はわからないのでとりあえず標準語でお送りします)

登場人物呼称
荻上
中島
デブ
お下げ
名無し


薄暗いコミケ一般行列
中島とツレが座って寝ている
二人は手をつないでいる
こっくりこっくり眠る中島
アップ


タイトル「かげろうにっき」

中学時代、クラス分けの張り紙の前、文芸部員揃い
中島「――また一緒のクラスだね」
荻上「そうだね」
中島「これで一年荻上と一緒だ!」
オギーに抱きつく中島
荻上「わ」赤面
名無し「お、レズプレイ?」
中島「バーカ」
全員「あはははは」

帰り支度をするオギー
中島「荻上」「文芸部行こ」
荻上「うん」
廊下を歩く二人

中島「いやー でも」「この前の裏本」「気合入ってたなー」
荻上「その言い方やめようよ;」
中島「でもうちらの本も雑誌に紹介されて」「2年間頑張った甲斐があったよ」オギーの肩を抱く中島
荻上「私達は4年間だけどね」
中島「……」「まー」「そうだなー」
「……」「……」ちょっといい雰囲気

お下げ「あ」「こんにちは」
中島「よ!」「あ それ」「今週号のマガヅン?」
お下げ「うん」「何かネタ無いかなって」
荻上「この前始まった『くじびきアンバランス』は?」
お下げ「うーん」「とりあえず主人公カップルはできそうだけど」「様子見かな」
中島「でも麦男×千尋ってよくない?」
荻上「うん」「メガネ受け最高」
中島「結局そこか;」
7・8
部活動中のショット
妙にオギーにじゃれつく中島
巻田総受け本を相談するコマ
中島と荻上
赤面しながら描きものをするオギーを見下ろしたショット
教室の天井 中島「荻上ー」

中島「文芸部行こ」
荻上「あっ」「ごめん 今日もちょっと用事が……」
中島「……」
一瞬不審そうに見る中島、次のコマでは笑顔
中島「そっか……」「なら仕方ねぇなァ……」
いそいそと帰る荻上、見送る中島、何か言いたげ
10
例の神社
仲良く話す荻上と巻田
覗く中島、超ショック
11
自室の中島、目を腫らして、机に肘をついている
何か思いつめている「……巻田か」ボソリ
おもむろにワープロを叩き出す
超集中している
12
部室
デブ「中島ー!! これヤバすぎだー!!」
名無し「キャー!!」
文芸部員たちの黄色い声。オギーはいない。
中島「いやぁ……」「やっぱ素材が身近にいると」「つい気合入っちゃって……」
中島テレ笑い。
中島「というわけで」「巻田総受け本 作ってみない?」
名無し「やるやる! こんな凄ェ原稿見たら黙ってらんね!」
デブ「たまにはこんなんもやるべ!」
13
中島「……ま、今回は内輪だけだから」「……みんなも気合入れてくれ!」釘をさす
全員「お――――!!」
中島の口元、笑み
荻上「え?」帰宅中オギー、315ページと同じコマ
14・15(全部無言の絵、トーン全面貼り)
316ページ1コマ目
316ページ5コマ目
318ページ4コマ目
319ページ1コマ目
319ページ5コマ目
320ページ3コマ目
「巻田くん総受化計画」を持つ手(このコマだけトーン貼ってない)
323ページ1コマ目
323ページ4コマ目
324ページ3コマ目
326ページ1コマ目
16
青い顔して教室に戻る荻上
中島「荻上ー」「どうしたー?」興味津々
オギー、中島を怯えた目で見る
中島、いっしゅんひるむ
逃げるオギー
中島「あ……」
呆然とする文芸部員
17
一人で帰宅する中島
[荻上が巻田のホモ本描いたんだって]
(荻上、なんで私に黙ってた?)(私達友達じゃなかったの?)
[それで巻田転校したんだって?]
(なのになんで隠したの?)(やましい事だとでも思ってたの?)
[それじゃ荻上じゃなくてホモ上だな]
(私は悪く無い)(荻上が悪いんだ)(巻田が悪いんだ)(私に黙ってるなんて)
[ホモ上か、そりゃいいや]
(私が悪い)(『絶対にそんなわけ無い』)
18
(私が悪いんじゃない) 教室
音楽を聞くオギー、話す中島
中島のアップ「ホモ上」ボソッ
中島キレる(私は悪く――)
19
中島「誰だ今言ったの――!!」中島のアップ
「なんだウゼェよ中島」「誰かって聞いてんだよ」中島本気
「誰も何も言ってねぇよ」「ウソこけ!聞こえた!!」
バッ 中島「あっ 荻上!!」
荻上を追いかける中島とデブ
20(例の回で、オギーのコマは中島、中島のコマは荻上で)
中島「荻上!!」
フェンスの外にいる荻上
荻上と目が合う
中島を見る、荻上の怯えた目
消える荻上
21
何も無い屋上のフェンス外
動揺する中島
フェンスに走り寄るデブ、立ちすくむ中島
その場に倒れ込む中島
22
薄暗いコミケ一般行列
中島が目を覚ます、涙目、ガタガタ震えている
そっと手を伸ばすツレ
ツレ「どうしたの中島」
中島「……なんかイヤな夢を……」
ツレ「どんな夢?」
中島「……覚えてない」
23
ツレ「大丈夫」『中島は悪く無いよ』耳元に囁くツレ
急に冷静さを取り戻す中島「うん……」
ツレ「それにしても」「今回荻上のサークル出てないんだね」
中島「うん」「落ちちゃったのかな」
ツレ「それにしても」「あれってやっぱり彼氏なのかな」
中島「そりゃそうでしょ」「変わってないよね荻上」
24
行列遠景
「あとどのくらい?」「1時間半くらい」「うわーきっつーい」
ザワザワザワザワ、行列風景
笹原、荻上、斑目が行列に並んで楽しそうに話している

おわり