農大現代視覚文化研究会

「げんしけん」の荻上と「もやしもん」のオリゼーを探求するブログ

げんしけん的精神分析

2006年04月23日 01時45分52秒 | げんしけん
今日気づいたのは10話「サドマゾ」春日部さんがぷよぷよのコスプレをする回。実は今日、仕事をしながら友人の友人の夢判断を(勝手に)していたんだが、なんか既視感が感じられる。そこで夢判断を置いといて、既視感の正体を追いかけ始めてほどなく気付いた。10話は精神分析療法のパロディです。

100年前にフロイドの考えでは、表面上の現実我(外的自己)の自分と、内面の幻想我(内的自己)の自分の葛藤が神経症の原因となるが、10話での「春日部さんの友人」は現実我に相当し、春日部さん自身は幻想我に相当する。

春日部さんは友人の話だとして取り繕うが、偽りの現実我がどれだけ抵抗しようと、幻想我が外部(カウンセラー、この場合は笹斑)に信号を発してしまい、カウンセラーはそれを頼りに治療を進める(古典的な解釈かも)が、この流れもそれに相当するのではないか。

つまり、木尾士目は精神分析療法のパロディとして10話を書いたと考えられるが、どうなのよ?