「木尾士目は人の心を描く作家である。」この文章については特に違和感が無いだろうが、人の心を描くとはどういう事だろうか。そこですっとこさんが「それはフロイドの精神分析で説明できるよ」とか書くと非常に胡散臭い。てゆうかぶっちゃけ、人がどんな文章書こうとも、書いた本人を信用できないとなると読んでも無駄だという事は自明ですが、そんなすっとこさんが送る本日の文章は、げんしけんと自分の心を理解するために読むといいかもしれない本の紹介です。
まずは講談社現代新書「フロイト」精神分析を「発明」したフロイトの生涯と、その主義主張が平易にわかりやすく紹介された本。これを読むと、人の心をロジックで説明できる、という可能性を発見できます。「五年生」で芳乃はどうして自律神経失調症になったのか、オギーがあんなに頑なになったのかを言葉で説明できる可能性を発見できます。この本だけじゃ多分できないけど。
続いて中公文庫「ものぐさ精神分析」。続・ものぐさ精神分析という本もありますが、まだ読んでません。早く読みてー。作者の岸田秀に対していろいろ毀誉褒貶があるみたいですが、いずれにせよ作品の質と作者の人間性には何の関係性も無いので(例:モーツァルト)、自分に気に喰わない事が書いてある本を否定するのに、作者の人格攻撃に走らないような人にオススメ。岸田秀の主張は「人間は本能の壊れた動物である」「全ては幻想である」という2点。これだけじゃ何の事やらさっぱりですが、例えば「女性器を見て興奮する人がいる一方で、黒靴下そのものに興奮する人がいる、人間の男性に女性器を見て興奮するという本能があるならこんな事は起こらないわけで、つまり万事こんな調子で人間の本能は壊れており、全ては文化等の幻想に基づいたものに過ぎない」という感じで、正直すっとこさんとしては、精神的にちょっと問題点がある人(トラウマ抱えてるとか精神病抱えてるとか)が読むとスンゲェ面白いと思うんですが、精神的にわりと屈折してないとか、人生に対して何の疑問も持たない人が読んでも面白くないと思います。すっとこさんは知らなかったんですが、この本、発売当時はかなり話題になったらしく、本スレでも「懐かしい」とか書かれてたんですが、知ってたんならとっとと教えろって話ですよホント。
また同じく岸田秀の「性的唯幻論序説」。それからこの岸田秀の弟子筋に当たります本田透さんの書いた「電波男」は、オギー解読にはあんまり役には立ちませんが、オタ必読の本なのでオタなら読みましょう。
ま、はっきり言うと、すっとこさんはオギーの心を知りたくていろいろ足掻いた挙句、精神分析の本を読んで、これは行けると踏んで本を読みまくっているわけです。そもそも前提として、オギーってのはマンガのキャラクターであり、木尾士目が創造した架空の人格だという事。また、マンガのキャラクターは現実の人間と違ってノイズが一切無いので、精神分析をするには適し過ぎているという事(ただし嘘をつかないわけではない、「私がオタクと~」とか)。そして精神分析を知る前と知った後では、げんしけんを見る目が相当変わったのも事実。変わった方向が正解かどうかはまだわかりませんが、成果物をSSや論文という形で出すと、比較的評判がいいんで、少なくとも壊滅的に間違ってはいないんでしょう。また、心について調べるという事は、やはり自分の心を見つめる事とは切り離せないので、おっかなびっくり自分の心を覗こうとしてますが、なかなか難しい&キツイっすな。木尾士目は多分昔っからこんな事してたんでしょう。そうでなければ「五年生」なんてマンガ描けっかよ。赤っ恥劇場って要するに自分語りだしな。よーし。中荻の続きを書かなければなるめぇよ。げはははは。
まずは講談社現代新書「フロイト」精神分析を「発明」したフロイトの生涯と、その主義主張が平易にわかりやすく紹介された本。これを読むと、人の心をロジックで説明できる、という可能性を発見できます。「五年生」で芳乃はどうして自律神経失調症になったのか、オギーがあんなに頑なになったのかを言葉で説明できる可能性を発見できます。この本だけじゃ多分できないけど。
続いて中公文庫「ものぐさ精神分析」。続・ものぐさ精神分析という本もありますが、まだ読んでません。早く読みてー。作者の岸田秀に対していろいろ毀誉褒貶があるみたいですが、いずれにせよ作品の質と作者の人間性には何の関係性も無いので(例:モーツァルト)、自分に気に喰わない事が書いてある本を否定するのに、作者の人格攻撃に走らないような人にオススメ。岸田秀の主張は「人間は本能の壊れた動物である」「全ては幻想である」という2点。これだけじゃ何の事やらさっぱりですが、例えば「女性器を見て興奮する人がいる一方で、黒靴下そのものに興奮する人がいる、人間の男性に女性器を見て興奮するという本能があるならこんな事は起こらないわけで、つまり万事こんな調子で人間の本能は壊れており、全ては文化等の幻想に基づいたものに過ぎない」という感じで、正直すっとこさんとしては、精神的にちょっと問題点がある人(トラウマ抱えてるとか精神病抱えてるとか)が読むとスンゲェ面白いと思うんですが、精神的にわりと屈折してないとか、人生に対して何の疑問も持たない人が読んでも面白くないと思います。すっとこさんは知らなかったんですが、この本、発売当時はかなり話題になったらしく、本スレでも「懐かしい」とか書かれてたんですが、知ってたんならとっとと教えろって話ですよホント。
また同じく岸田秀の「性的唯幻論序説」。それからこの岸田秀の弟子筋に当たります本田透さんの書いた「電波男」は、オギー解読にはあんまり役には立ちませんが、オタ必読の本なのでオタなら読みましょう。
ま、はっきり言うと、すっとこさんはオギーの心を知りたくていろいろ足掻いた挙句、精神分析の本を読んで、これは行けると踏んで本を読みまくっているわけです。そもそも前提として、オギーってのはマンガのキャラクターであり、木尾士目が創造した架空の人格だという事。また、マンガのキャラクターは現実の人間と違ってノイズが一切無いので、精神分析をするには適し過ぎているという事(ただし嘘をつかないわけではない、「私がオタクと~」とか)。そして精神分析を知る前と知った後では、げんしけんを見る目が相当変わったのも事実。変わった方向が正解かどうかはまだわかりませんが、成果物をSSや論文という形で出すと、比較的評判がいいんで、少なくとも壊滅的に間違ってはいないんでしょう。また、心について調べるという事は、やはり自分の心を見つめる事とは切り離せないので、おっかなびっくり自分の心を覗こうとしてますが、なかなか難しい&キツイっすな。木尾士目は多分昔っからこんな事してたんでしょう。そうでなければ「五年生」なんてマンガ描けっかよ。赤っ恥劇場って要するに自分語りだしな。よーし。中荻の続きを書かなければなるめぇよ。げはははは。