皐月賞の結果論

2007-04-17 04:56:23 | Weblog
 牡馬一冠、皐月賞は前評判の高かったフサイチホウオー
でもアドマイヤオーラでもなく、田中勝春騎乗のヴィクトリー
が逃げ切り勝ち。二着にもこれまた人気薄のサンツェッペリ
ンが2番手から粘りこみ、結局は前二頭のいったいったで
決着。配当はここに改めて記すのも嫌になるくらいの大波乱
であった。

 まあ人気薄の逃げ馬の前残りというのはよくある話ではあ
り、ヴィクトリーにしても新馬戦1着、ラジオNIKKEI杯2着(1
着フサイチホウオー)、若葉S1着という三戦して連対率100
%という馬であって、勝っても決しておかしくない戦績のお馬
さんである。ホウオーとオーラに目が行き過ぎた馬券買いの
方がアレなんである。

 ホウオーについては、「中山がはじめて」「勝ち方がぶっち
ぎりじゃない」「斜行癖がある」なんてネガティヴの要素があ
り、四戦無敗という戦績と比較するとやや低い人気で、妥当
といや妥当なんだが、問題はアドマイヤオーラの方。「結果論
じゃないか」と非難されれば黙るしかないのだが、「弥生賞の
レベルが無茶苦茶高かった」ということはすなわち、「レベルの
高いレースをこなした後は疲れが残る」ということにつながる。
これをみんなが忘れていた。「あのレベルの高い弥生賞を、二
戦目で2着したココナッツパンチは、上積みを考えても相当走
るに違いない」という新聞の論調も目立ったが、結果は惨敗。
体重が激減してたとこから考えても、やはり「疲れてた」のでは
ないか。

 まあ、何にせよナムラマースの単複なんて馬券買ってたこの
脂ハゲ、えらそうに講釈こいてもすべてが負け犬の遠吠えなん
だが、それでももう少しつけ加えると、弥生賞というのは皐月賞
の重要なステップではあるのだが、弥生賞勝って皐月賞も勝っ
た、という馬は案外少ない。ここ20年で三頭しかいないのであ
る。サクラスターオー、アグネスタキオン、ディープインパクトの
三頭だ。

 思うに、同一コースで距離も同じというトライアル、これなら結
果も本番とリンクするだろうと考えるのが素人の浅知恵、同じコ
ースで同じ距離だからこそ、弥生賞の結果をふまえ本番ではみ
なが戦法を変えたりするため、ペース等が変わり、弥生賞勝ち
馬の弱点が露呈して大波乱、てなことにつながっているような
気がする。

 しかし人気薄の逃げ馬の前残りの大波乱。数年に一度は必ず
起こるナニである。やけくそで逃げ馬買うことは多いのに、G1で
大穴仕留めたという記憶がほとんどない。一度くらいは万札をド
バっとゲットしたいものである。