ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

ボリショイバレエ‐シルフィード‐新振付ー2月22日‐

2008年02月24日 | Weblog

ヨハン・コーボー振り付けの新版のシルフィードの観劇記をモスクワ特派員Mさんより寄稿頂きました。コーボー自身がマッジを演じた様ですね。

写真は本寄稿とは関係なく2006年3月31日のグラチョーワとマトビエンコのシルフィードのカテコです。今回シルフィードの過去の観劇記を見直したのですが特にこの観劇記はかなり気合を入れた観劇記ですのでこの機会に未だご覧になっていない方は是非ご覧ください。コメントも当時がボリショイの5月の来日公演直前だったこともありNanaさんからのいつもの鋭いコメントだけでなくグラチョーワ命のバレエ評論家ハンドルネーム宇治佳奈代さんからのコメントあり必見。

因みに残念ながらMさんがもう一度見たいと言われている「フィーリンのジェームズ、ルンキナのシルフィード」は未だに当方は一度も見ていないんです。何時か見てみたいものです。

又叶さんからご依頼の20日のオシポワのシルフィーダもモスクワ特派員Sさんがご覧になったようですので観劇記暫しお待ちください。

特派員M様 : 

観劇記寄稿誠にありがとうございました。今後共是非宜しくお願いします。

22日、シルフィードを観てまいりました。

2006年、11月にフィーリン、ガリャチェワのキャストで見て以来でした。

今回のヨハン・コボー振り付けによるシルフィード、全体的に観て、踊り・舞台背景・衣装とどれも以前より洗練された印象を受けました。 

この日のシルフィードはネリー・カバヒゼでした。

彼女の踊りはいつ観ても“固い”印象があったので(特に腕の動きの固さが私には気になって仕方ありませんでした。)空気の精のシルフィードの軽やかさが果たしてだせるのかとちょっと心配していましたが、いつもよりもずっとやわらかい踊りで、ジュテで見事に空中を浮遊していました。

シルフィードでは踊り以外に“目力”を見せることがポイントということを読んだことがあります。両腕を斜め前方に差し伸べながら上目使いにジェームズを見つめる視線に果たしてその“目力”があったかどうか・・・

今回は残念ながら席がかなり後ろでしたのでそこまでは見えませんでした。

 そして、ルスラン・スクウオルツォフのジェームズ、この日はちょっと見直してしまいました。アントルシャは素晴らしかったです。

また、この日のガーンを踊ったヴラジスラヴ・ラントラトフ、私は彼のボリショイでの存在をはっきりと認識したことはありませんでした。彼の軽やかな踊りはなかなか素晴らしくて、客席からも拍手が起こっていました。

 最後に振り付けたヨハン・コボー自身が踊ったマッジ、ちょっと男性の体のいかつさが目に付いて、笑ってしまいました。かなり男っぽいマッジでした。

 これからのボリショイを担う若い人達がキャストされた今回のシルフィードですが私はもう一度、フィーリンのジェームズ、ルンキナのシルフィードが観たい!と思ってしまいました。いつまでもこれではボリショイの発展はないことはわかっているのですが・・・

 



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5 コメント

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お知らせ (Nana)
2008-02-25 23:58:24
既に皆様ご存知でしたらご容赦。

日本のバレエ公演案内
8/20 、22、24
東京バレエ団「ドン・キホーテ」東京文化会館

主演:セミオノワ、ウヴァーロフ

NBSのDM届いていない方で本公演チラシをご希望される場合は、info@nbs.or.jpまで、件名を「ドン・キホーテ」公演ちらし希望として、1)郵便番号、2)ご住所、3)ご氏名(ふりがな)4)お電話番号 をメールでお送り下さい。

と、NBSのチラシにありました。

(私は、個人情報保護の観点から、メールでこういう情報を書いていいもんか存じませんが←無知 後で削除して貰えれば問題ないのでしょうかね)

4/12一般発売

ま~、例によってあんまり大宣伝もしたくなかったのですが、とりあえずウヴァ ファンの貴方も私も降板リスク勘案の上乞うご検討。セミオノワ ファンの貴方は必見!の公演でございます。
返信する
観劇記について (Nana)
2008-02-26 00:39:18
いつもどうもです。

>ヴラジスラヴ・ラントラトフ

昔、ワレリー・ラントラトフというかっこいいダンサーがいたのですが、まさかそのジュニアじゃないわよね?と思って見ました。

>フィーリン
私、最近フィーリンの踊り見ているのですが、(この話もあまり広めたくないのでひっそりと)う~ん、どうなんだろう・・。

かつてはボリショイの中で「足裁き」で見せる踊りはこの人、と言われた人ですが。
さすがに年齢的に、往時の7割とかの踊りになるかも。今のフィーリンは、ラ・シルの足技や、黒鳥GPDDの古典の高度な技術より、もう少し難度の易しいモダン系で、表現力で見せるような作品の方が良い可能性もあるかもしれません。あとコミカルなバレエとか。シンデレラの王子もいいと思います。

その、最近見た、フィーリン、アレクサンドロワなんですが、古典で明らかに二人とも不調、完調ではないと判ったのに、「誰もそのことに気づいてないのかも?」だったのです。やはりパリ公演を降板した後だけのことはありました。
フィーリン、アレクサンドロワは、振りを抜いても技術の難度を下げても、お客さんに文句言われない人たちみたいだから(批評家も同じ)多少、コンディション万全でなくても、息長く踊っていけるかもしれません。フィーリンは、ザンレールとかの着地で3回滑ってたので、着地の足のどこかが軽く不具合あると思いましたが。

そんなわけで、フィーリンは脱皮してますと。キャラはやっぱり王子が似合う人だな~と思って見てました。跳んだり跳ねたりは、若いもんにまかせて、ということで、スクヴォルツォフの進境、ほっとしますねえ(私もそのうち、この人を見そうな気がするので)

コボー版は、従来版と振りはどう違ったのでしょうね。
それにしても写真のグラチョーワ、マトヴィ、いい舞台写真ですね。日本じゃ撮ってはいけないのでお返しもできませんが。
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ども (管理人)
2008-02-26 09:06:53
Nanaさん
東京バレエ団「ドン・キホーテ」東京文化会館
主演:セミオノワ、ウヴァーロフ
の案内ありがとうございました。
日本にいればねーいけるんですが。
お盆の一寸後ですしお休み取って行くには辛いか。
又フィーリンへのコメントも深謝です。
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夏休み (Nana)
2008-02-27 01:22:18
管理人様。

ほんじゃ、夏休み時期の東京のガラコンをご案内。
「エトワール・ガラ」
8/6~10 Bunkamuraオーチャードホール
問い合わせ:文化村 03-3477-3244
チケット:03-3477-9999

A,Bプロあるようです。3/29チケット発売

ルンキナがパリ・オペラ座の若手美形マチュー・ガニオと「マノン」パ・ド・ドゥを踊ったりするようです。
パリ・オペラ座の近年エトワールになった人中心、かな。+ドイツのダンサー

詳細:Bunkamura HPまで。

って、呼び屋の回し者みたいですが。日本では公演たくさんあって、その中でこれが特にお勧めということでなく、時期的にお休みか?ということで。その前の時期7月なら英国ロイヤル(NBS)と、アメリカンバレエシアター(7/17~25 JA)が来日公演します。(他に何があったかもう忘れてしまった)と言う調子でイロイロ来るんですよ~~。「どれを切るか」で真剣に迷うこの頃です。(私はエトワールガラは断念。ボリショイ買いすぎて後悔してます。)
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ども (管理人)
2008-02-27 03:01:56
Nanaさん
アドバイス深謝。
夏休みが取れそうになったら又ご相談します。
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