ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

Concertの正体2

2005年12月04日 | Weblog

と言う訳で図らずもバレエ学校の公演を見ることとなったのですが同じ題目をやっていても本体の公演の舞台装置をそのまま使うのでなく写真のように大幅に簡素化された舞台装置でした。バックはクリスマスツリーの実物の代りに画像で代用とか。又バレーの内容そのものもまだまだ技術的に未熟な学生が踊れるLevelに合わせて難易度の高い踊りはなく堅実にこなす事を第一にした舞台。筋書きにしても本体の公演では大人のバレリーナが少女クララを演じ くるみ割り人形を王子に変身させ最終幕で2人が踊るという筋書きのワイノーネン版ですがバレエ学校では学校で学んでいる子供も多数参加させ少女クララやくるみ割り人形は子供が演じねずみの軍と戦い終わったところでくるみ割り人形が王子になりクララもレディーになっているという通常の版でした。これからの成長が楽しみな若手を見るというのでは良い機会でしたが演技の質は本体とは比較になりません。それでも劇場は満席でやはりくるみ割り人形なので小さな子供連れが多数。前から9列目の席でも500ルーブル(2000円)と本体の4000ルーブル程度を比べると遥かに安いことから劇そのものを楽しむ客層とか学生の親族とかも混じっているのでしょうがロシアの演劇を楽しむ客層の広さを感じさせる場面でした。

本体の演技ではとてもブラボーと呼べる演技ではなくとも学生なりにキチンと演技にはブラボーの声が掛かり演技者に対する暖かい声援が感じられる舞台でした。

 

 

 


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