ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

新国立劇場バレエ団2010/2011シーズン開幕公演-2-

2010年11月02日 | Weblog
Nさんの寄稿の続きです。火の鳥の感想の続き。 

小野絢子さんは、予想以上に強い踊りを魅せていていた。
 
また、山本さんのイワン王子が、王子の心の動きを細やかに表現していた。
弓矢を持って塔から飛び降りたときの好奇心、冒険心旺盛そうな一面や、
火の鳥を後ろから捕まえたときや一目でツァレヴナと恋に落ちたときの喜び、
カスチェイに反抗しようと試みるやんちゃっぷり等、
大変心に届いたのであった。
踊る場面が殆んど無い役にも関わらず、
物語を牽引する重要な役割をしっかり果たされていたのは流石だった。
 
残念だったのは装置や衣装である。
幕が開くと森が広がっているのだが、
木々が低く、半分から上が空一色で寂しげであった。
また、イワン王子の赤い衣装、帽子がサンタ・クロースに見えてしまい、
ダンサーの美しさを引き立てているとはいえぬデザインだったことも
心残りであった。
 
所狭しと並んでカスチェイの魔物達が一斉に踊りだすところは
音楽と相俟ってダイナミックであり、地響きが聞こえてきそうな迫力で良かった。

 


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2 コメント

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ありがとうございます (バレエファン)
2010-11-02 00:23:09
管理人様
このところ記事の更新がなくて残念に思っておりましたがN様よりの寄稿が久しぶりにあって大変うれしく思っております。
管理人様もボリショイマリインの合同ガラもご覧になったとのこと是非感想をお聞かせください。
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ども (管理人)
2010-11-03 14:14:57
バレエファンさん
激励どうもありがとうございました。
励みになります。
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