ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』1月22日(土) -2-

2011年01月27日 | Weblog

Nさんの寄稿の続きです。

主役以外で特に印象深く残ったダンサーも何人か挙げたい。
まず、つぼの踊りの湯川さん。
表情豊かで軽やか、
登場すると舞台がぱっと明るくなり、一層華やいだ。
両手を離して頭上のつぼのバランスを取るところや
最後に抜くところも動作が自然で巧さが光っていた。

そして黄金の神像の福田さん。
軸がしっかりしている為、安心して観ることができた。
全身金粉で塗られている役で
顔の表情の変化はよほど間近かオペラグラスで覗かない限りは分からない。
踊りそのもので勝負するしかない難しさがあるが、
手足の動きがとてもリズミカルで達者、存分に楽しませていただき
本日もまた手を合わせたくなってしまった。

ただ妙に上品な振付で、もっと派手さがあると尚嬉しく思う。
今回この役に選ばれた福岡さん、八幡さん、福田さん3人とも
身体能力が特に優れたダンサーである。
一昨年12月のくるみ割り人形でのトレパックで超絶技巧を次々に披露し、
大喝采を浴びていたことは今でも忘れがたい。
彼らの力を最大限に発揮できるような、見せ所の多い振付で是非観たいと思う。

明日はいよいよ楽日。
つぼの踊りで可憐な魅力を振り撒いた寺田さん、
そして前回公演の2008年に脚の治療のためにソロル役を降板された為
首を長くして待っていた山本さんの主演である。
どんな舞台が待っているか、楽しみである。



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