高田渡 「系図」 1972年
高田渡と言えば 三鷹に住んでいたこともあり
武蔵野の詩人って感じがしてますが
実は 関西フォ-クを盛り上げた一員なんですよね
この 系図は武蔵のたんぽぽ団と一緒にレコ-ディングしたアルバムです
山本コ-タロ-・シバ・加川良などが参加しています
この年は 高田氏を撮った映画「吉祥寺発 赤い電車」が公開されました
高校が吉祥寺だった僕たちは 武蔵野発フォ-クを
同じ空間の中で感じてました
このアルバム どの歌も好きですが
何時も口ずさむのは 「鉱夫の祈り」
・・・お願いだ 聞いておくれ 町に住む お偉いさん
この子らが鳴かないように 鉱夫の祈りの祈りを聞いておくれ・・・
「出稼ぎのうた」 働くことの大変 家族も我慢の日々を送っている
今の時代だから 聞いてほしい FOLKもある
このアルバムに使われている写真は
高田氏の家系の写真なのでしょう
高田 豊 :渡氏の父であり詩人であり活動家だったようです
この詩を読んでいると 渡氏が歌った 「ゆうやけ」を思い出した
いつものこと 電車は満員 そして いつものこと
若者が坐り 年寄りが 立っていた
うつむいていた娘 年寄りに席をゆずる
礼もいわずに 年寄りは 次の駅で降りた
娘は坐った が また 別の年寄りが 娘の前に 娘の前に
娘はうつむいた が また 年寄りに席をゆずる
年寄りは礼をいって 次の駅で降りた
娘は坐った
二度あることは三度という通り別の年寄りが
娘の前に
娘の前に
詩自体の原紙は 吉野氏の物であるが 何となく ダブるのである
渡氏は小さい頃は貧困生活をしていたという
其のころの 思い出であろうが
どんな 環境に逢っても子どもを思う 親の思いが感じられる
生きてることが幸せなのでしょう