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森の里ホームズのブログ

花粉症とコロナワクチン

コロナワクチンを何回も接種したら、花粉症の症状が軽くなったとか、コロナワクチンの接種をやめてしばらくしたら、花粉症になったとかいう話を聞いたことがありませんか?

IgG4 Antibodies Induced by Repeated Vaccination May Generate Immune Tolerance to the SARS-CoV-2 Spike Protein
by Vladimir N. Uversky

に記載されていたのですが、

【IgG4のエフェクター作用の欠如と半抗体交換の現象は、これらの抗体が有害であるか、あるいは永続的な免疫学的疾患に対する逆調節反応として作用するかについて複雑な考察を生む [40]. 高濃度の抗原特異的IgG4は、免疫グロブリンE(IgE)媒介作用を阻害することにより、アレルゲン特異的免疫療法において満足のいく結果に結びついている(図2)ことが、公表されている研究により明らかになっています[49, 50]。様々な側面から見ると、アレルゲンに対する耐性を身につけることは、強い免疫系の発達に不可欠なステップである。したがって、アレルゲンに対して長期間の減感作を行うには、免疫学的寛容につながるアレルゲン特異的メモリーT細胞およびB細胞応答の改変を伴う経路が利用される[50,51,52]。

図2. A)において、花粉粒はIgE抗体のフラグメント抗原結合領域(Fab)を介して認識される。その後、IgEは好酸球白血球に存在するFcεRI(FcεRI)という受容体にくっつき、細胞質顆粒からヒスタミン放出を誘導する。ヒスタミンは血管作動性ペプチドで、花粉によるアレルギー反応において、かゆみ、くしゃみ、鼻水、喉・目・耳のかゆみ、呼吸困難などの症状を引き起こす。(B)では、IgG4抗体のフラグメントクリスタライザー(Fc)領域がIgE抗体のFc領域と結合し、FcεRI受容体への結合を阻害することにより、IgEを介した作用を遮断しています。Biorenderで作成されています。


[49] Akdis, C.; Blaser, K. Mechanisms of allergen-specific immunotherapy. Allergy 2000, 55, 522?530. [Google Scholar] [CrossRef] [PubMed]
[50] Akdis, M. Healthy immune response to allergens: T regulatory cells and more. Curr. Opin. Immunol. 2006, 18, 738?744. [Google Scholar] [CrossRef] [PubMed] 】

つまり、コロナワクチンの多数回接種で、IgG4抗体が増えることによって、IgE抗体の働きを抑えることによって花粉症の症状が抑えられることがあり得るということです。

でもそれは免疫抑制ということですからね。他の病原菌が入ってきた場合は、症状が悪化する可能性があるということです。


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