新型コロナウイルスワクチンの副反応として筋肉痛、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛や関節の痛み、寒気などが多いようですが、下痢も結構ありそうです。医師からの報告は少ないのかもしれませんが、SNSなどでは多いようです。
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第3版」によると、新型コロナウイルス感染症に罹患して下痢を起こす人は約1割とのこと。また、神奈川県の調査では、男性や60歳以上の方において下痢を起こすケースが有意に多かったことがわかっています。
なお、日本消化器病学会では、「明らかな誘因のない4-5日続く下痢等の消化器症状」がある場合は、新型コロナウイルス感染症に罹患している可能性を考慮すべきとしています。
つまり、新型コロナウイルス感染症に罹患して起こることはワクチンによっても起こることなのですね。
下痢はそんなに怖くないと思うかもしれませんが、38℃以上の高熱と頻回な下痢が起こる場合には、要注意です。下痢は思いのほか、身体から水分を奪うものです。特に一日に10回以上の下痢があるときは要注意です。さらに、高熱を伴うときは脱水に陥る危険があります。とくに乳幼児や高齢者は水分を保持する力が弱いため、あっという間に重度な脱水になってしまうことも少なくありません。
下痢をするうちに、血液が混ざるようになったら重症化のサインです。このような血便は、大腸の粘膜がひどいダメージを受けている証拠。熱がそれほど高くない場合や下痢の回数が多くない場合でも、早急に病院を受診しましょう。