「偽(ぎ)」
今年は、多くの嘘(うそ)偽(いつわり)が、ばれましたね。
2007年の世相を漢字一つで表す年末恒例の「今年の漢字」に「偽」が選ばれ、日本漢字能力検定協会が12日、京都市の清水寺で発表しました。
森清範(せいはん)貫主は和紙に「偽」を揮毫(きごう)し「こういう字が選ばれるのは本当に恥ずかしく、悲憤に堪えない。己の利のためには人をだましてもいい、という嘆かわしい社会だ」と述べていました。
産業界では、偽装請負が企業の6割に達しています。キヤノンやトヨタなど一流企業でも、不二家・赤福・船場吉兆などの老舗でも、「偽」が横行。
産業界でのこうした現象は、「己の利のため」だけでなく、過度の市場原理主義がもたらした、苛烈な生存競争の結果だろうとおもいます。
政界では、政治資金や年金記録不備の問題。最たる不祥事は、「消えた年金」。これは国家の詐欺です。その多くは、50数年政権を担ってきた自民党に責任があります。
速やかな政権交代をはかり、真の改革が必要です。
国民は、何も信じられなくなった「偽」の年、といいながら怒らない。
誰がどんな嘘をついたのか、「
偽」忘るなかれ!
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「市場原理主義」は、安倍政権、福田政権へと継続。
● 市場原理主義(ブログ内の過去の記事)・http://blog.goo.ne.jp/momotaro-1941/s/%BB%D4%BE%EC%B8%B6%CD%FD%BC%E7%B5%C1
本当にその通りですね。
さて、偽装といえば、選挙における偽装勝利が非常に問題です。
2005年郵政選挙での自公の偽装勝利は有名です。選挙区に限ると、与党は得票率49%で76%もの議席を獲得したのです。
そして昨年の参院選では、立場が変わっただけで、民主党が得票率41%で55%もの議席を得ています。
得票数レベルでは、野党はすでに与党と互角です。死票を出し、野党を共倒れさせる小選挙区制を維持することは、自公政権の延命を許すことに他なりません。
比例代表制を基本とした選挙制度ならば、野党がいがみ合うことなく、いや、いがみ合っても、野党全体で勝つことができます。
そのような選挙制度改革で野党が一致すれば、共産・社民も選挙共同に前向きになるというものです。
後一回の国政選挙で野党が勝てば、選挙制度改革は可能です。政党も有権者も、その一回の選挙を我慢してでも、選挙制度改革で結集する。
そのために、比例区は小選挙区制に反対している共産・社民などに投票すること。選挙区は勝てる候補(主に民主党候補)に入れる。このような野党住み分けバーター投票を有権者が取れるかどうか、ここが重要です。
中選挙区比例代表併用制を提案する
http://kaze.fm/wordpress/?p=164