最後に見た裏の顔

この地にいられるのもあと二日となった。
オリンピックも終わったし　寝不足もしていられない～

退去の日　３／１の夜は、大阪に泊まり
３／２の日は、朝早くから車で移動する。
かなりの長旅になる。

今日は車に２リットルのアルカリイオン水を積み込んだ。
梅干しも買った。

なんだか体に良さそうな「メンタルバランスチョコレート」
というチョコも買った。

おし！！

引っ越す３／１はどうやら「雨」らしい。(T_T)

でも、入居の３／３は　とても「日」がイイ！！！＼(^O^)／

大安吉日　おひな様　
夫→「種子」の月の「種子」の日
私→「緑生」の月の「緑生」の日
（六星占術・・＾＾；）

だから気持ちは明るいのだ～ん！

けど・・
やはりだんだん　ここを離れる実感が沸いてきた。

今日は少しだけ寒い大阪。
昨日よりも５度も低い。

それでも冷たい風を心地よく感じながら
家のまわりをちょっと散歩してみた。

あ～・・・・
うちのすぐ裏手に中学校があったのね。
そんなことも知らなかった。
裏ってあまり歩かないから・・

てくてくと歩いていくと
うちの裏手に古い民家がひしめき合っていた。
どこが境目かわからないほど長屋のような雰囲気。
いったい築何十年だろう。
歩いているだけで　古い建物の臭いが漂ってくるのでびっくりしてしまった。

今は地下鉄の駅が目の前にあり、たくさんの店が建ち並ぶ表通りだが
この裏手をみると、その昔はかなりの田舎だったのだとわかる。


一軒一軒の庭に目立つのが
「鉢植えの花」「盆栽」

いまにも崩れそうな家々のまわりに広がる色とりどりの花たちが　
少し暗い雰囲気の民家に元気を与えてくれているようである。

小さな八百屋さんに立ち寄ってみる。
この辺の土地の話を聞いてみた。

「万博が出来ると言うことで御堂筋を作ってからこの辺は変わったね。
今じゃ土地も高くなってマンションも建ったし　すっかり変わっちまったが
住みやすさは最高や。」って言ってた。

ここに長年住んでいる人々がこの地から離れられないのは
人情がまだしっかりと残る場所であり　また道路一つ隔てただけで　
大都会へ、ものの１０分で行けるという便利さがあるからなのだろう。

こうしてゆっくりと街並みを歩いてみると
あらためて　ここには　穏やかで優しい時間が流れていたんだと
しみじみと感じてしまった。

表だけを見ていたのではわからない。
縦横斜め　裏までも見ることによって
その土地の様々な顔が見えてくるのだ。

今更ながら　良いところに住むことが出来たと
心から思う。

今度住む場所に行ったらまず一番先に裏手から歩いてみよう。
きっと何かが見えてくるはずだ。