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CDのレビューとかなんとか

United Abominations/Megadeth

2015-03-28 18:06:02 | レビュー

<List>
1. Sleepwalker
2. Washington Is Next!
3. Never Walk Alone... A Call to Arms
4. United Abominations
5. Gears of War
6. Blessed Are the Dead
7. Play for Blood
8. A Tout le Monde
9. Amerikhastan
10. You're Dead
11. Burnt Ice
 
<Member>
Dave Mustaine(Guitar, Vocal)
Glen Drover(Guitar)
James LoMenzo(Bass)
Shawn Drover(Drums)

2007年リリースの11th。前作がDave Mustaineのソロアルバムの色合い強いアルバムだったのに対し、このアルバムはバンドとしての体制を整えて作成されました。ですが、クレジットをみると大佐のものばかりです。
 
1曲目からとばして、「Megadethはこうでなければ」と思わせる曲が立て続けに畳み掛け、途中テンションを抑えた曲も挟みつつ、セルフカバー曲で色を添え、最後までアグレッシヴに突き進みます。

「さすがDave Mustaine、さすがMegadeth。とても良いアルバムだった」と思いました。思いましたが、、、しばらくしてひとつの違和感を覚えます。なんかおかしくない?大佐の声。ん~そういう曲だからなのか?どうも以前のような艶やかさや表現力に欠けるのではないかと。"Countdown to Extinction"はボーカルが前に出過ぎていたのであのスタイルは要求しないのですが、前作より劣化している。その予感は次作でさらに顕著になります。ライブ映像を見ても全然声がかすれて出ていない。その音楽性は別としても"Countdown to Extinction"辺りの大佐の声はとても素晴らしかったと思います。ですが、これはそれと比べると別人の様。やはり寄る年波には勝てないのか!?
 
このアルバムで良いと思える曲は1曲目の"Sleepwalker"、9.11テロからインスピレーションを得たと思われる"Washington Is Next!"、ミドルテンポですがタイトル曲である"United Abominations"、こちらがオリジナルではないかと思わせる"A Tout le Monde"、他の曲が劣っている訳ではありません。
 
Dave MustaineとGlen Droverのギターのアプローチの違いが興味深いです。まず音が違うし、プレースタイルも違います。Glen Droverはあっさりテイストの速弾きギターリストという感じでそれはそれで大佐との違いを生んでいて私は好きです。上手いですから。"Sleepwalker"や"Washington Is Next!"での交互にソロを弾いているのを聴くとそれを強く感じます。良いと思うんですが。
 
思うんですが、このアルバム限りとなってしまいます。このバンドはメンバーの出入りが激しすぎます。それが良い結果をもたらすとは思えません。



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