<List>
1. Distant Early Warning
2. Afterimage
3. Red Sector A
4. The Enemy Within
5. The Body Electric
6. Kid Gloves
7. Red Lenses
8. Between the Wheels
<Member>
・Geddy Lee(Bass, Vocal, Keybord)
・Alex Lifeson(Guitar)
・Neil Peart(Drums)
1984年の10th。心機一転、プロデューサーを長年に渡り関わってきたTerry Brownと決別し、Peter Hendersonを起用。"Moving Pictures"から"Signals"への大きな変化と同様、このアルバムもドラスティックを変えてきました。
まず、音空間の奥行が狭い感じがします。キーボードはさらに増えました。Rushの作品の中でこのアルバムが一番キーボードの使われているアルバムでしょう。そして扱うテーマがシリアスであることも相まって冷たい感じがします。
オプティミスティックで明るい曲がありません。"The Enemy Within"や"Kid Gloves"は明るく振る舞おうとしているのですが、なりきれていないですね。
このアルバムは精神的に最もへヴィーで冷たい作品に思えます。"Signals"と同じ方向を目指したようで、指向しているものは異なります。そんな訳でこのアルバムは少々ひいてしまう感じでしたが、"Grace Under Pressure Tour"の映像を見て、そのパフォーマンスの高さに驚嘆するのでした。Neil Peartもクリック音?をモニターして非常に精確でプロフェッショナルな演奏を見せてくれます。
このアルバムの色を決定付ける曲として"Distant Early Warning"、"Afterimage"、"Red Sector A"、"Between the Wheels"が挙げられるでしょう。特に最後の"Between the Wheels"で聴く事が出来るAlex Lifesonのギターソロは全作品の中でも最高の部類に入るものです。
このアルバムは"The Spirit Of Radio"~"Hold Your Fire"までの華やかだった頃の作品の中では最後に聴くべきかもしれません。
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失礼いたします。
このアルバムはなんだか、モアモアしている印象を受けましたね。
何度も聴く事によって、練り込まれた秀逸のアルバムの一つではあると思うようになりましたし、気に入ってはいます。
ただ、仰るとおり、パーマネント・ウェイブスからホールド・ユア・ファイヤーの間では、最後に聴くのが無難だと思いました。
同じご意見で嬉しいです。
Geddy LeeがBassからシンセサイザーへ、シンセサイザーからBassへ移るのが凄いんですよ。
本当に凄い人達ですね。