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CDのレビューとかなんとか

King Biscuit Flower Hour/Emerson Lake & Palmer

2015-03-20 22:58:34 | レビュー


<List>
Disc1
1. Peter Gunn Theme
2. Tiger In A Spotlight
3. C'est La Vie
4. Piano Improvisation
5. Maple Leaf Rag
6. Drum Solo
7. The Enemy God
8. Watching Over You
9. Pirates
10. Fanfare For The Common Man
11. Hoedown
12. Still, You Turn Me On
13. Lucky Man
14. Piano Improvisation

Disc2
1. Karn Evil 9

<Member>
・Keith Emerson(Keybord)
・Greg Lake(Vocals, Bass, Guitar)
・Carl Palmer(Drums)

リリースされたのが1997年で、おそらくDisc1はWorksツアー、Disc2はBrain Salad Surgeryからの音源かと思われます。
 
"Works, Volume I"は日本ではELP四部作という邦題がついているLP2枚組で、各メンバーがLP片面づつそれぞれ好きな事をやっているもので、残りの1面を3人でフルオーケストラとコラボレートしているアルバムです。そしてそれに伴うツアーはフルオーケストラを帯同させて大赤字になり、あえなく消滅。フルオーケストラを外した形、3人でツアーを再開させた時の音源がこのKing Biscuit Flower Hourレーベルで20年も経った頃にリリースされました。ファンならみな知っているでしょうけど。
 
2つの驚きがありました。ひとつはフルオーケストラを帯同させるより3人で演奏している方がスリリングでこちらをオリジナルにするべきだったと思うくらい素晴らしい演奏が聴けます。
 
もうひとつは音の良さ。こんな音の良い音源があるなら何故早く出さなかったんだろうと思いました。ひどかったですからね、"Ladies and Gentlemen"は。
 
Greg Lakeはいつもギター片手に好き勝手な感じですが"C'est La Vie"は声にエフェクトを掛けたスタジオ・レコーディングを聴くより随分印象が良いです。良い曲です。
 
個人的には3人で演奏する"The Enemy God"がかなり好きです。これもスタジオ・レコーディングとは似ても似つかぬ良い出来なのです。Carl Palmerが主役の曲ですが、Keith Emersonもいいパフォーマンスを見せています。
 
そして、このアルバムの目玉の内のひとつめは"Pirates"です。これもフルオーケストラバージョンよりかなり良い出来です。プログレバンドやお金があるバンドはいつかオーケストラと共演したいんでしょうね。Metallicaですら共演していますからね(苦)13分以上ある曲ですが、曲展開が複雑でメンバー間のテンションも高く飽きさせません。
 
その後は"Fanfare for the Common Man"、"Hoedown"と定番が続きますが、スタジオ・バージョンよりテンポが速いんですよね。一般にアルバムバージョンのスピードで演奏すると遅く感じるのですが、"Hoedown"は少し早過ぎですよ。

そして目玉の二つ目はDisc2で"Karn Evil 9"を完奏している事。Disc1と比べて少し音が丸いので、おそらくDisc1とは違う環境でレコーディングされたのでしょう。それでも"Ladies and Gentlemen"より音が良いので貴重です。"Pirates"もそうですが、これ程長い曲を切らさずに演奏するのは高い精神力の鍛錬が必要ですね。
 
Disc1、Disc2総じて言える事は3人のパフォーマンスが乗りに乗っている時期のライブアルバムである事。後々の体たらくぶりを見るにつけ、「昔は良かった」と使い古されたセリフを。


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