東方のあかり

東アジア(日、韓、中+その他)のまとまりを願ってこのタイトルにしました。韓国在住の日本人です。主に韓国発信の内容です。

発射体打ち上げ失敗で住民10年の食糧費がパー

2023-06-08 21:58:06 | 韓国物

北朝鮮が31日に試みた偵察衛星の打ち上げが失敗し
すでに餓死の危機に瀕している北朝鮮住民は、今後
10年間飢餓に追い込まれ続けることとなった。金正恩
が行った無謀な「賭博」一発と北朝鮮住民の生存権を
交換した格好となったわけだ。

北朝鮮が新型発射体である「千里馬(チョンリマ)1型」
と軍事用偵察衛星だと主張する「万里鏡(マンリギョン)
1型」を作るためにどれほどの資金をつぎ込んだのか
は正確に推算するのは困難だ。
ただこれを間接的に比較できる根拠はある。

韓国政府が最近打ち上げに成功した韓国型発射体
ヌリ号(KSLV-Ⅱ)の開発に向け、これまでの12年
3か月の間、約2万人を投入した。これに投入された
公式予算は1兆9572億ウォン(14億9290万ドル)だ。

またヌリ号の打ち上げ成功に続き、11月を目標に偵察
衛星1号機を打ち上げる計画だ。高性能映像レーダー
(SAR)が搭載された衛星4基と電子光学(EO)・赤外線
(IR)搭載衛星1基など偵察衛星5基を確保するこの事
業に投入された予算は、1兆2000億ウォン(9億1533
万ドル)だ。両事業予算の単純合計は3兆1572億
ウォン(24億823億ドル)に上る。

3兆ウォンを超える予算は、韓国の経済水準と比べ
物にならないほど脆弱な北朝鮮の経済レベルを考
慮するなら負担となるのは当たり前だ。事実上、
無賃金で人材を運用することができ、韓国よりはる
かに少ない費用がかかる可能性が高いという点を
勘案しても、経済水準が著しく低い北朝鮮にこれだ
けの金は国家全体を揺るがすほどの負担になる。

特に北朝鮮は現在、深刻な食糧難に苦しんでいる。
米農務省が発刊した「世界食糧安全保障評価」
報告書によると、昨年北朝鮮の食糧不足分は121
万トンに達した。米農務省は、今後も北朝鮮が毎年
平均80万トン程度の食糧不足状況を続けるものと
予想した。

北朝鮮が80万トンの食糧を海外から買い入れる
場合、毎年3647億ウォン(2億7800万ドル)が必要
だ。西海(黄海)上に墜落し空中に吹き飛ばされた
千里馬および万里鏡を作るのに投入された資金
で食糧を買ったとすれば、少なくとも今後10年間
発生する北朝鮮住民の飢えを全て解決できたと
いう意味になる。

このような状況で、北朝鮮は事実上7回目の核実
験を予告している状態だ。やはりKIDAが推算した
資料によると、すでに過去6回の核実験過程で少
なくとも11億~16億ドルの金を使い、追加核実験
にまたどの程度の金を投入するかは推定し難い。

北朝鮮はさらに、今回失敗した偵察衛星と関連し
て「部分試験を経て、できるだけ早い期間内に
第2次発射を断行する」と明らかにした。
これにもまた莫大な資金が投入される。

北のミサイル開発、核開発は住民の命よりも金正
恩の保身が第一となっている。誰もこれを止める
ことができずにいるのが腹立たしい限りだ。

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