南北統一祈願靑銅大佛
「至福の時間」でアップした写真のところから車で3分走ると
今日のこの覚願寺(カクウォンサ)の「百八煩悩階段」の下に出る。
階段のすぐそばに駐車スペースがあって、ここにわがSUV(コランドC)を止めて
ゆっくりと百八煩悩階段をのぼる。
名前は百八煩悩階段ではあるがちょうど百八個の階段があるんじゃなくて、
実際には200段をちょっと超える。
ゆっくりのぼっても若干息がきれるかなという感じだ。
のぼりつめると上は台地のようになっていてはるか(100メートルほど)向こうに
大仏さんが見える。高さ15メートル、60トンという青銅で作られた大仏さんだ。
韓国ではこれが一番大きいと言われているようだ。
正式な名前は「南北統一祈願靑銅大佛」となっていて1977年に作られた。
このお寺(覚願寺)自体は1975年に日本に住む在日同胞らからの資金で建立されたようだ。
そのせいもあってか上の台地のところには桜の木が何十本も植えられている。
ソメイヨシノや八重桜など、種類も多種にわたっている。
春桜の咲くときはまさに見ものだ。
ただ人が多いので桜の咲く時期に桜を見に行くのは3年に1回くらいにしている。
大仏さんの近くから覚願寺全景を見下ろしたもの。
大雄殿(デウンジョン)といってメインの建物。ここで毎日お坊さんたちがお経をあげている。
この日も木魚の音とともにお坊さんらの経をあげる音が大きく響いていた。
聖鐘閣(ソンジョンカク)、大きな鐘がつってある。早朝と夕方、担当のお坊さんが
鐘をつく(たぶん108回)。
この日6月25日は「ユギオ」といってここ朝鮮半島において大きな戦争が勃発した日である。
1950年、6月25日。
北の金日成(キム・イルソン)が突然南を急襲した日だ。
こんな日に遊びほうけていていいのかという気持ちもちょっとはあるが、
このところ韓国(筆者の住む天安市)がpm2.5の数値の低い日が続いており、
おのずから足が向いてしまってこの覚願寺まで来てしまったのだった。
来たついでに大仏さん横のお寺のカフェで3000ウォン=345円の五味子茶(オミジャチャ、アイスで)を
買って飲みながら大仏さんに南北統一を祈願することも一応忘れなかった。
百八煩悩階段をのぼっていくルートもあるし、
このような木漏れ日の道を歩いていくルートもある。
そばに細めの川が流れていて、しかも道全体が木の葉のアーケードのようになっていて
土を踏みながら歩いていくこの道も「絶品」ではある。
百八煩悩階段上り口の道を挟んでの反対側には池(ヨンファジ)があって、錦鯉やフナなどがあまた泳いでいる。
ここ覚願寺もまた、筆者に至福の時間を与えてくれるありがたい場所だ。
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