東方のあかり

東アジア(日、韓、中+その他)のまとまりを願ってこのタイトルにしました。韓国在住の日本人です。主に韓国発信の内容です。

白頭山爆発兆候

2019-04-21 00:11:00 | 韓国物

                                            

                                                                              雪に覆われた白頭山

以前にもアップしたことがあると記憶するが、今回もまた白頭山爆発に関する内容だ。

白頭山は946年に爆発したとされるが、それは「紀元後、地球上で最も強力な爆発」として記録されている。
韓国も気流の方向如何によっては全域に火山灰が落ちる可能性がある。

浦項工科大学のある教授(環境工学)は、
「白頭山の天池の下のマグマ層はアクティブ状態になっているという点では専門家の間で意見の相違がない」とし、
「946年の爆発の100分の1程度の爆発でも300万人の北朝鮮住民が直接被害を受けるだろう」と語る。
特に咸鏡北道全体と両江道のほとんど、それに咸鏡南道の一部地域が致命的な被害予想区域にはいる。

さらに大きい問題としては、韓国も安全圏ではないという点。
白頭山の天池(チョンジ)には20億トンを超える水が存在する。
鍋に急に水を注げば水滴が四方に飛びちって爆発的に湯気が湧き上がるように、
1000度以上のマグマが天地にいっぱい溜まっている水と出会えば、最悪の結果が起こりうるということだ。
水は瞬間的に気化して水蒸気に変わり、マグマは急冷してバラバラの灰に変わる。
とてつもない爆発現象が生じるというわけだ。

数値モデルの結果、最も大きな被害を蒙る地域は北朝鮮と日本の北部地域となりそうだ。
気流によって韓国も灰で覆わである可能性はいくらでもある。

釜山大教授(地球科学教育)などの研究者が、10年のデータをもとにシミュレーションを行った結果、
ソウルの一部と、江原道、慶尚北道の北部地域にも被害が予想されるという。
北風が強く吹くと、火山噴火後9時間ほどで韓国全域に灰が落ちることにもなるだろう。

実際、『朝鮮王朝実録』という本には、1654年に白頭山が爆発したときには、
京畿道の坡州(パジュ)というところで
「黒い大気により目の前にいる牛や馬も見分けがつかないほどであった」という記録がある。

ソウル大のある教授(地球環境科学)は、
火山灰に劣らず二酸化炭素も危険なレベルに達するだろうと強調する。

この教授は
「火山ガスの最も主要な成分は二酸化炭素であり、
1986年8月21日、カメルーンのニオス湖が湖水爆発を起こし大規模な二酸化炭素の雲が発生。
放出された二酸化炭素の量は10万〜30万トンともいわれる。
これがいきなり出たため、周辺300㎢に住む1746人と3500匹の家畜が大量死する出来事があった」と語った。
ちなみにニオス湖は周囲が6キロほどの火山湖。
白頭山の天池は周囲14キロとケタがちがう。最深約400メートル。海のようなカルデラ湖である。

中国の学者たちの研究によると、2002~2006年、
白頭山は天池の火山ガスの中の二酸化炭素の濃度が99%にまで達し、
マントル由来のヘリウム濃度が高い値を示していたということだ。

最近は両方の指標は多少安定したレベルを保っているが、
周囲の温泉の温度は着実に上がっており、あるところは80度にもなっていることが分かった。
地震の回数もここ最近急増傾向にある。

このように、白頭山の尋常でない現象を示す資料は多いが、
最も重要な観測はほとんど行われないのが実情である。
北朝鮮は機器が不足しており、韓国の研究者は北朝鮮訪問が難しい状況。

中国は1999年に長白山(=白頭山)火山観測を設立し、継続的に火山活動を監視中であるが韓国には資料を公開していない。
北朝鮮の専門家の要求により、
民間レベルでの国際共同研究の動きがあったが、南北関係などの影響を受け、安定した研究は行われていない。

2011年に結成された白頭山地球科学グループ(MPGG)に参加しているジェームズハモンド英国ロンドン大学教授は、
「白頭山は非常に特異な火山」とし、
「火山爆発の危険を下げるためには、白頭山の研究が是が非でも必要だ」と強調する。

右サイトを参考にした。당진개발연구소 Blog

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