ゴキ研

ゴキゲン中飛車研究ノート

定跡の基本から最前線まで詳しく紹介。

ゴキゲン中飛車▲5八金右超急戦【▲1一龍△7二玉▲3三角②】

2009年11月29日 17時09分40秒 | ▲5八金右超急戦
私事ですが、最近ポケモンにはまっています。^^;



ポケットモンスター ハートゴールド
ポケットモンスター ソウルシルバー

そんな暇があったらブログを更新しろと言われそうですが、
今日カントーのバッジを全部獲得しました。^^;
序盤でスロットを地道にやってコインを沢山貯め、引き換えにミニリューを入手しました。
序盤戦はどのポケモンもHPが低いので、「りゅうのいかり」(ダメージ40固定)が最強でした。^-^
カイリューに進化させれば四天王もチャンピオンも、カントー制覇も楽勝です。
皆様もやる機会があったら参考にして下さい。^-^


超急戦も「りゅうのいかり」を浴びない様に気を付けたいものです。(笑)

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さて、今回の▲5八金右超急戦研究は、前回第3図から▲4三成桂の進行です。
これをテーマ図10として研究します。



この▲4三成桂はBONANZA 3.0 Commercial Editionが見つけた手です。
私にはこの手を咎める事ができなかったので、
以降の指し手もBonanzaに検討させました。

純粋な私の研究という訳ではありませんが、ご容赦頂ければと思います。
(と言っても、Bonanzaには見つけられない手を私が見つけて
後手優勢となる事もしばしばありますよ。^^;)
▲5八金右超急戦【▲1一龍△7二玉▲3三角①】のC図など)

ちなみに、動作環境と設定は以下の通りです。

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OS:Windows Vista Business SP1
CPU:インテル Intel Core i7-920
マザーボード:GIGABYTE GIGABYTE マザーボード Socket1366 IntelX58 GA-EX58-UD4
メモリー:3.00GB
Windows エクスペリエンス インデックス:5.9
思考時間:59秒程度(最長)

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テーマ図10からの指し手
△5四飛▲1二龍△7二金(第1図)



◇飛車は浮いて捌きに行く

飛車は浮かせて手を渡します。
こうしてみると、案外先手も後続手段がないものです。
先手もそのままでは3一銀・4一金の防波堤が強力で龍が使えないので、
▲1二龍は当然でしょう。
対して後手は△7二金。
端攻めが無いですし、先手の成桂から遠ざかって美濃よりも効率的です。

第1図からの指し手
▲4八銀△8八角▲2五歩(第2図)



◇先手有効な手無し

先手はすぐに攻める手も無いので、▲4八銀と受けるくらい。
それを見越して△8八角。ぼんやりとしているようでも、△7九角左成や、
△9九角成~△8九馬、△6六角成~△5六飛といった手段があります。
そこで、先手も▲2五歩と催促します。
ここで後手には2つの方針があります。
①△3五角と②△6六角成です。
まずは①△3五角から。

第2図からの指し手①
△3五角▲3六銀△6二角▲3三香△9九角成▲3一香成△同金▲6一銀△5一香(第3図)



◇徹底的に受けに回る

以前も言いましたが、超急戦のゴキゲン側は徹底的に受けるべきだと思います。
それを良く表しているのが第3図までの進行でしょう。
△3五角~△6二角で強力な防波堤を築き、香車→桂馬と拾える展開に持ち込みます。
先手の▲6一銀も急所を突いていますが、△5一香がしっかりとした受け。
この香が後々利いてきます。

第3図からの指し手
▲5五歩△8四飛▲7二銀成△同玉▲5二金△8七飛成▲5三成桂△同角▲同金
△4二歩▲同金△同金▲7八角△同龍▲同金△8九馬▲4二龍△5二金(第4図)



◇攻めを間に合わせる受け

▲5五歩と飛車の利きをずらして▲5二金。
先手も後手の攻めを引っ張り込んでいるのでギリギリです。
これも丁寧に受けている効果ですね。

▲5二金には△同香とは取らないのが肝心。
▲同成桂となると成桂を手順に引っ張り込んでしまいます。
そこは手抜いて△8七飛成が賢明です。
▲5三成桂は詰めろなので△同角は仕方が無い。
▲同金に△4二歩が利くのが大きい。
以下、バラしあってから△5二金とがっちり受けて、先手を取って受ける事ができています。


第4図からの指し手
▲同龍△同香▲6九金△5一香▲2二飛△3八銀▲5八玉△4九飛▲7九金打
△9九馬(結果図1)



◇先手は攻防見込みなし

第4図は龍と金が当たりになっていて忙しくなっています。
両方は受けられないので龍を切ってから▲6九金。
▲7九金打では△9九飛が気になるところか。
対して後手はここでもがっちり△5一香。
以下は危なげない形になり後手の勝ちになりました。

次は②△6六角成を見ていきましょう。

第2図からの指し手②
△6六角成▲同歩△5六飛▲5八香△2六飛(第5図)



◇角を犠牲に飛車を捌く

第2図からの△6六角成はBonanzaの進行を見て私が考えた手。
▲6六同歩△5六飛▲5八香に△5七歩も良さそうに見えますが、
▲2五歩と取られて戦果が挙がりません。
ここは角を見捨てても、△2六飛と歩の裏に回り込んで飛車を成込むのを確実にします。
▲1八角なら△2五飛で十分でしょう。

第5図からの指し手
▲2四歩△2九飛成▲3九銀△1九龍▲2三角(第6図)



◇ゴキゲン中飛車ピンチか!?

▲2四歩△2九飛成▲3九銀は妥当な進行でしょう。
ここで決める!!とばかりに△2七桂は▲3八角があるので一度落ち着いて香車を取りましょう。
ここで形勢判断をすると、駒割は角金交換でそれほど損せず進行できた事がわかります。
しかも、攻めては△6七香や△2七桂があり、受けては鉄壁の囲い+金駒2枚の防波堤。
最後は△9四歩と突いて逃げ切る…という切り札もありそうです。
こうなれば後手優勢に見えます。
しかし、先手も▲2三角という切り札を放ってきます。
形勢的に考えて、これさえ凌げば勝利が見えてくるところです。
ここでBonanzaの放った受けの決め手は…。

第6図からの指し手
△2二金▲4一角成△1二金▲3一馬△6七香(第7図)



◇受け切り模様

△2二金が先手を取る受けの決め手。
以下、▲4一角成△1二金▲3一馬で待望の手番が回ってきます。
なお、▲同龍△同銀▲4一角成も同じ様な展開で良いでしょう。
ここで△6七香が入り体が入れ替わります。

第7図からの指し手
▲7九金△2七桂▲2八銀打△3九桂成▲同銀左△3八飛(第8図)



◇強手△3八飛!

金を無条件に取られては苦しいので(△6九香成~△6七飛)、▲7九金は仕方ないでしょう。
続いて△2七桂と狙いの両方が実現。
先手も必死の受けで龍を追い詰めたようですが、△3八飛が鬼手でした。
私は△3八銀を読んでいましたが、▲4八玉で攻めが細いんですよね。^^;


第8図からの指し手
▲4九金△2八飛成▲同銀△同龍▲3八飛△2四龍▲7八金△4六歩(第9図)



◇ついに急所を突く

▲4九金と2枚換えに甘んじますが、他に適当な受けがないので仕方ありません。
ここでついに駒割は角桂と銀2枚の交換で差は無くなりました。
4枚の攻めどころか5枚の攻めなので切れる心配もありません。

先手も自陣飛車から▲7八金と受けに回ります。
これを手抜いて△5三成桂などなら△8八銀が痛打。(A図)
以下、▲7八金△8九銀不成▲6七金△7八銀成で左辺が封鎖されます。
また、▲4六角が怖そうですが、△3五歩(B図)で問題なしです。
龍の利きで桂打ちは無効です。

仕方ない▲7八金に△4六歩が急所の一撃です。



第9図からの指し手
▲4八飛△2九龍▲6七金△4七歩成▲同飛△3八銀▲4六飛△4七銀打
▲3九香△4九銀成▲6八玉△4八成銀(結果図2)



◇受けと捌きの勝利

△4七歩成を無条件では許せないのですが、▲同歩は△4七銀で話になりません。
▲4八飛に△2九龍と再進入してもう先手に抵抗する手段はありません。
以下はコンピューターらしい流れるような収束で後手が快勝です。

いかがでしたか?
①△3五角の変化は受けに自信のある人向け。
②△6六角成は捌きに自信のある人向けと言ったところでしょうか。
未知の局面に飛び込みたい人は③△7九角左成なんていう手もあるでしょう。

次回は、最も気になるであろう変化。
基本図から▲1一龍△7二玉▲7五角△5一飛▲3一龍(テーマ図11)の
研究に移りたいと思います。




コメントもじゃんじゃんお待ちしています。^-^

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日曜日はNHK杯テレビ将棋トーナメントで▲藤井猛九段-△近藤正和六段という
興味深い対局がありましたね。
この2人は「藤井システムの創始者」vs「ゴキゲン中飛車の創始者」という事で
以前から注目していました。

ゴキゲン党として近藤正和六段を応援して見ていて、近藤正和六段も駒音高く気合入っていましたが、
端から手を作った藤井猛九段が勝ちました。T^T

勝ち残っている棋戦はもう無い様なので残念ですが、順位戦に全力を注いで頑張ってほしいです。

また、今週の週刊将棋に近藤正和六段のインタビューが載っています。^-^
それによると、今期のゴキゲン中飛車の勝率がなんと5割4分に達しているそうです!!
ゴキゲン党は必見です。^^

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