ゴキ研

ゴキゲン中飛車研究ノート

定跡の基本から最前線まで詳しく紹介。

鈴木大介の将棋・中飛車編

2009年10月18日 13時35分41秒 | 棋書紹介
今回は私オススメの棋書を紹介します。

鈴木大介の将棋 中飛車編です。



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鈴木大介の将棋・中飛車編

著者:鈴木大介

目次

 第1章

  先手中飛車対2手目△8四歩
  先手中飛車対2手目△3四歩
  相振り飛車の戦い

 第2章

  後手中飛車対▲2四歩型
  後手中飛車対▲4八銀型
  後手中飛車対▲4七銀型
  後手中飛車対▲7八金型
  後手中飛車対▲5八金右型
  後手中飛車対丸山ワクチン

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まず、第1章の先手中飛車。

先手中飛車はプロでも勝率が高く、平成21年度の勝率は、
▲7六歩△8四歩▲5六歩の進行が先手勝率0.671。
▲5六歩△3四歩▲5八飛の進行が先手勝率0.511。
後者の勝率が劣るのは△3二飛の相振り飛車があるからでしょう。
後手が居飛車党であれば強い見方になるのは間違い無し。
対居飛車の戦いはこれ1冊で十分な内容です。
相振り飛車は最近新しい指し方で▲6六銀(A図)と上がる手が出てきており、
こちらは紹介されていません。
対向かい飛車もほぼ割愛されているのがつらいところ。
この戦型は定跡が固まっていないので、仕方の無いところでしょう。
そちらはプロの棋譜を並べてカバーすればいいでしょう。



第2章はゴキゲン中飛車

こちらは秀逸な内容で、オススメできます。
▲4八銀型(郷田流)での銀バサミ(B図)や、二枚銀急戦は現在でも部分的に使える手筋が満載です。
▲7八金型は、今では馬を作らせる代わりに2筋の制空権を取る手が良く指されますが、(C図~D図)
馬を作らせるのに抵抗がある方には本書で紹介されている浮き飛車は良いでしょう。
残念なのが、▲5八金右超急戦が簡単にしか説明されていないところでしょうか。
後手で端に2手掛けるのは立ち遅れている感があって、アマチュアには指しにくくも思います。(E図)
しかし、対丸山ワクチンは今でも全然変わっていないので、本書を読めば他の棋書がいらないくらいです。

手元に置いておけば活躍すること間違い無しの一冊です。




オススメの棋書を集めたページも作りましたので、興味がある方は覗いてみて下さい。^-^

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