ゴキ研

ゴキゲン中飛車研究ノート

定跡の基本から最前線まで詳しく紹介。

超速対銀対抗【ゴキ研流急戦封じ2.0】

2016年09月25日 01時18分00秒 | 超速対銀対抗
サボりにサボって1年9箇月ぶりの更新になる。

36協定ギリギリのラインまで働いているのでと言い訳をしておく(汗

とは言え、今年は東京ヤクルトスワローズのファンクラブに入り
隙あらば神宮球場へ足を運び充実した休日を送る事が出来た。

5/11のカープ戦ではヒーローになった山田選手が外野席へ投げた
サインボールを運良くキャッチする事が出来たのが一番の思い出だ。



今季は今のところ観戦成績が18勝18敗1分で、37戦も応燕に行っている。

小学生の時からツバメ一筋だが、それまでは数える程しか
神宮球場へ行っていなかったので優勝効果は恐ろしいw
(昨年は1試合しか行けなかった反動とも言うw)

次の最終戦で勝ち越して終わりたい。

今季のスワローズは現在4位で残念ながらBクラスが確定してしまった。

主力の相次ぐ離脱と投手陣の崩壊が響いた。

投手陣は数年がかりになるであろうがドラフトでしっかりと戦力を整えて欲しい。

個人的に贔屓にしている三輪選手には筋力アップをしてスタメンに食い込んで欲しいと願う。

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さて今回はゴキ研流の「急戦封じ2.0」を紹介したいと思う。

「急戦封じ1.0」は力強く左金を押し上げて
玉の囲いは崩さずに美濃囲いに収めるという狙いであった。

どうもこの左金が4段目に来るのが筋悪く感じる様で、
初対面の人にボロクソ言われて○そうと思った事もあるw

今回紹介する作戦も毛嫌いする人は多いだろうが、
それこそ「付入る隙」なのだ。

相手がノーマークであれば炸裂する可能性は高い。

まずは先日の社団戦で炸裂した実戦例を見て頂こう。

実戦例(1)

初手からの指し手
▲7六歩  △3四歩  ▲2六歩  △5四歩  ▲2五歩  △5二飛 
▲4八銀  △5五歩  ▲6八玉  △3三角  ▲3六歩  △4二銀 
▲3七銀  △5三銀  ▲4六銀  △4四銀  ▲7八玉  △7二銀(テーマ図)



普通は△6二玉と上がるところだが、
△7二銀と上がるのが研究手第1弾で今回のテーマだ。

この銀を上がるからにはもちろん穴熊には組めなくなるので、
持久戦への対策も必要になる。

(1)▲5八金右△6二玉▲6六歩

これには2通りの作戦があり、1つはゴキ研流超急戦で△5六歩の短期決戦。

結構この歩交換を通してくれる人は多いのでおススメだ。

2つ目は銀冠に組んで端の位を取る手法。(例)2015/2/4順位戦B級2組▲森下卓△杉本昌隆

(2)▲5八金右△6二玉▲7七角

これには△7一玉▲8八玉△9四歩▲9八香△9五歩(A図)と組む。

▲9九玉には△5六歩▲同歩△同飛▲8八銀△7六飛(B図)と進めて一局。



なお、この進行には類型があり△7二銀に替えて△8二玉(C図)
としたのが竜王戦1組▲佐藤康光△橋本崇載戦。



これは▲2四歩△同歩▲2二歩に△同角と取れず苦戦を強いられた。

つまり、▲2四飛△3二金▲2二飛成△同金▲4四角△同歩▲4三角(D図)となる。

これは△7二銀型(E図)であれば成立しない変化である。



これらの用意があればこれから述べる急戦封じが指せる。

テーマ図からの指し手
▲6八銀  △6四歩  (第1図)



▲6八銀に△6二玉と上がってしまうと定跡手順に合流してしまう。

つまり、▲7七銀△6四歩▲3七桂(F図)で▲4五銀の仕掛けを与える。



過去に解説した記事があるのでこちらを参考にして頂きたい。

研究手第2弾が△6四歩である。

これは▲7七銀に△6三銀を用意していて、
(1)▲3七桂には△5四銀が間に合うので仕掛けを封じる事が出来る。

こうなると跳ねた桂が邪魔で袖飛車の攻めも消えている。

(2)▲6六銀にも△6三銀としておけば
相手が桂馬を跳ねたタイミングで△5四銀を用意できる。

囲い合った後に機を見て△5四銀~△4五銀右と自ら動く事も出来る。

▲7七銀と進んだ将棋はリコーの強豪相手に指した経験がある。

実戦例(2)

端を受けてしまったので仕掛けを与えてしまったので、
受けないのが最善かもしれない。

受けるのであれば囲い方に工夫が必要で、
△7一玉~△7二金~△8四歩が良いと思う。

△8三金と上がれる形であれば潰れないと思う。

本来であれば手合い違いの相手にまともな将棋が指せているので
格上に使っても勝負出来ることが証明できていると思う。

これらの背景があり、既に第1図は勝負所を迎えている。

それだけの危機感を察知できるアマがどれだけいるだろうか。

全国レベルにも通った経験上、看破できる人は少ないと思う。

あとは2通りの仕掛けへの対策を用意すれば万全だ。

第1図からの指し手(1)
▲2四歩  △同 歩  ▲3七桂  △4二角(第2図)



突き捨てを入れてくるかは微妙であるが
▲3七桂に△4二角が仕上げの研究手第3弾だ。

実戦例(1)でも分かる様に、▲4五銀に△3三銀と引く手を用意している。

銀挟みが決まり次に△4四歩が入れば優勢になる。

▲4五桂も当たりにならないので、△6三銀~△5四銀で桂馬が取れる。

第2図の△4二角は従来の△6二玉▲7七銀が入っているG図では不可能であった。



つまり、次に▲6六銀で5筋の位が受からない。

△5六歩▲同歩△同飛に▲5五歩なら△3五歩で手になりそうだが、
▲4五桂とされて芳しくない様に思う。

一例として△1五角なら▲2四歩△4六飛▲同歩△3七角成▲1八飛で▲2二飛が残る。

△4二角が成立すれば▲3七桂は恐れるに足らない。

残る仕掛けはあと1つ。

第1図からの指し手(1)
▲3八飛  △6二玉  ▲3五歩  △同 歩  ▲同 銀  △5六歩  
▲4四銀  △同 角  ▲同 角  △同 歩  ▲4三角  △5七歩成 
▲5二角成 △同金右  ▲5七銀  △2七角  (第3図)



▲3八飛がこの形ではよくある仕掛け。

△6二玉に仕掛けないと△7一玉で安定してしまうので▲3五歩だが、
△同歩▲同銀にここは取らずに△5六歩を利かせるのが重要。

△3五同銀▲同飛を入れると△5六歩▲3三角成が入る恐れがある。

以下、△同桂▲同飛成に(1)△5五角は▲4三龍△4二歩▲4四角(H図)だし、
(2)△5七歩成は▲同銀(I図)が王手飛車の筋で受かっている。



従って、先に△5六歩を利かせるが強敵は▲3四銀の強攻だ。

△5七歩成に▲4三銀成が▲4四成銀を見た後の先。

ここは△6八と▲同金△4八歩(J図)と軽手を放ってみたい。



(1)▲同金は△5九飛成▲4四成銀△1五角▲4三成銀△7一玉(K図)
(2)▲同飛は△5四飛(L図)
(3)▲5二成銀△同金右▲4八金△5九銀(M図)
(4)▲5二成銀△同金右▲4八飛△5三銀(N図)




どれも勝負形になっている様に思う。

本譜の進行も二枚飛車を持たれてはいるが、
1枚は相手陣に隠居しているし馬を作れて不満無い様に思う。

以上で研究の発表を終える。

久々の更新であったが如何であろうか。

当初想定していなかった手順を確認する事ができて私も意義があった。

ちょうど野球もシーズオンオフに突入するので
また時間を作って更新したいと思う。

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