ゴキ研

ゴキゲン中飛車研究ノート

定跡の基本から最前線まで詳しく紹介。

ゴキゲン中飛車▲2四歩対策【△3三角▲2八飛①】

2009年10月18日 01時17分22秒 | ▲2四歩早突き型
最近ドライマウスが流行っているそうです。

ドライマウスになると、唾液の分泌量が減少します。
唾液にはアミラーゼリゾチーム上皮成長因子(EGF)などの物質が含まれており、
それぞれデンプンの消化、抗菌作用、傷の修復促進と言った役目を果たしています。
これらが不足すると、口臭や口腔内の感想感、虫歯の原因となるようです。
以下に参考となるサイトのリンクを載せておきす。

ドライマウスオアシス

さて、棋界は竜王戦の時期になりましたね。^-^
昨年度は劇的な3連敗4連勝で防衛を果たし、初の永世竜王の資格を得た渡辺明竜王に、
永世名人
有資格者の森内俊之九段が挑むという豪華なシリーズとなりました。
海外対局は2年に1度なので、今年度の第1局は比叡山延暦寺会館で行われました。
角換わり腰掛け銀同型に進むかと思われましたが、先手が積極的に変化して
中央で銀がぶつかる激しい展開になりました。
途中△5五銀と打った手が厚く、先手の攻めが頓挫したようです。
以下、難解ながら竜王が先勝しました。

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では、前回の途中図を再掲します。



前回は▲2一飛成と踏み込む将棋を紹介したので、
今回は▲2八飛と引いて銀に紐を付ける指し方を見ていきます。

途中図以下の指し手
▲2八飛△2六歩(第1図)▲7七銀△2二飛▲3八銀(第2図)



◇大きい拠点△2六歩

第1図の△2六歩がこの戦型における第1のポイント。△2七歩では後続手段がありませんが、
△2六歩は次に△2七歩成~△8八角成の狙いが残ります。
対して、先手は①▲7七銀や②▲7七桂として△2七歩成を受ける手段があります。
まず、①▲7七銀から見ていきましょう。
以下は2004年竜王戦堀口弘治‐△近藤正和戦の進行です。

第2図以下の指し手
△7七角成▲同桂△2七銀▲同銀△同歩成▲7八飛(第3図)△4二銀▲5六角
△3八銀(第4図)



◇突破成功

角を切って銀を打ち込む。露骨ながら厳しい手です。
角を切れば第3図までは必然ですが、第3図を面白くないと紹介している定跡書もあります。
以下、△3八と▲同飛△2九飛成▲3九飛(A図)で思ったほど戦果が上がらないというものです。



しかし、実際には本譜のように△4二銀と▲5三角を一度受けて、△3八銀(第4図)が厳しく後手優勢だと私は考えます。
対して①▲4八金は△2九銀不成~△3八銀成の当たりがが厳しく後手良し。
②▲5八金は△2九銀不成▲6六角△3三桂▲3四角△2四飛▲5六角△3八銀成
▲8三角成△3七と▲3四歩△2九飛成▲6八玉△4八と▲3三歩成△5八と
▲同玉△4九龍▲6八玉△4八成銀(B図)が一例で、変化の余地はあるものの後手勝勢。
③▲3八同金△同と▲同飛△2九飛成▲4九銀△3九金で後手勝勢。
▲4九銀で▲3九銀でも△2六桂です。
どうやら先手は右金をどうこうする余裕は無いようです。



第4図以下の指し手
▲6六角△4九銀成▲同玉△5五金▲同角△同歩▲3四角△3八角▲5八玉△2四飛
▲2五金△3四飛▲同金△5六歩▲6五桂△2九角成▲5三銀△3七と(結果図)
以下65手の短手数で後手快勝。



◇△3八銀は有力

仕方なく先手は▲6六角としますが、金銀交換から△5五金でなんと手順に駒損を回復しています!!
▲3四飛に△2四飛と浮くのが第2のポイント。
▲2三銀(歩)と飛車さえ押さえ込まれなければ、優勢は動きません。
以降はと金を自然に中央に活用して後手快勝です。

次回は②▲7七桂を解説します。

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