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ホタルブクロが咲くと・・・

2020-05-18 | 2022夏まで ~本~
庭のホタルブクロが咲きました。
母の庭から、赤と白と両方をもらってきたのに、
どういうわけか、ウチでは白い花しか咲きません。

Wikipedeiaによると、ホタルブクロの名前の由来は、
子どもが、釣り鐘型の花に蛍を入れて遊んだことからだとか・・・
なんと雅び!

(本の画像は、アマゾンから貼付けさせていただきました)


小学校低学年の頃から、ホタルブクロに憧れていました。

きっかけは、古田足日・作『大きい一年生と小さな二年生』。

身体は大きいけれど、気の弱い小学校1年生の男の子と、
身体は小さいけれど、気の強い小学校2先生の女の子。

入学以来、男の子は、なにかと女の子を頼りにしていましたが、
ある日、女の子の涙を見て・・・
家から遠い、深い森へ、ひとりで出かける決心をします。

女の子が大好きだという、ホタルブクロが咲き乱れているからです。
けれども・・・というお話。


当時、主人公二人と同じような年齢ですから、
この冒険譚をワクワクしながら読んでいます。
でも、その本はわたしのではなく、仲良しから借りた本でした。



この本は1970年度の課題図書ながら、
母が私に選んだのは、『おにたのぼうし』。

豆まきの日に、孤独な鬼の子どもが、留守番の女の子と仲良くなるけれど・・・
という、あまんきみこさん作の、ちょっと切ないお話です。
いわさきちひろさんの挿絵が、また情感たっぷりで・・・

でも、その良さがわかったのは、もっと後のこと。
当時は、仲良しの本は、「ちゃんとした本」(物語の本)なのに、
自分のは絵本ですから、プライドが許しませんw

『おにたのぼうし』は、長いこと、見向きもせず、
いつのまにか、手元からなくなりました。




一方の『大きい一年生と小さな二年生』。

こちらも、自分の本が欲しいと思いながら、大人になってしまい・・・
あんなに好きだったのに、読み返すことはありませんでした。
高名な児童文学者・古田足日さんが、作者と気づいたのも、ずっと後のことです。


そんな本の想い出と共に、必ずよみがえるのが、ホタルブクロへの憧れ・・・

母がホタルブクロを実家に植えたのは、
私が結婚し家を出てからだったので、見つけたときは、大はしゃぎでした。
今の家に住み始めたときも、まずホタルブクロを、もらってきたほどです。



『大きい一年生と小さな二年生』の世界に、どっぷりと浸った日から
もう半世紀・・・
あのときの小学生が、そろそろ還暦を迎えようかという、時の流れ・・・

ホタルブクロの名前の由来となった蛍ばかりか、
ホタルブクロの花も、子ども達の世界から、とっくに遠ざかってしまいました。
でも、本は、これからも、子ども達の近くにあると信じたいです・・・

咲いたばかりのホタルブクロの花を眺めながら、
しばし、ぼんやりしてしまいました。



「緊急事態宣言」発令・39日目。
医療従事者の皆様、エッセンシャルワーカー皆様に、感謝と敬意を。
どちらさまも、我が家も、今日の日を無事に過ごせますように。

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お付き合いいただき、どうもありがとうございました。
勝手ながら、ただいま、コメントをご遠慮しております。

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