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「生存」への願い、携帯メールに託して・・・。。・°°・(>_<)・°°・。

2008年06月30日 17時24分29秒 | 社会記事(注目記事)

「早く帰って」「ごはんだよ」漁船転覆、奇跡信じ夫へメール(読売新聞) - goo ニュース

 

 

低気圧の接近荒波の中で操業していた、福島県いわき市小名浜漁港所属の巻き網漁船「第58寿和(すわ)丸」が、千葉県犬吠埼沖転覆遭難し、20人の乗組員のうち、7人が仲間の船に救助され、うち4名が死亡、3名が以前13名の行方不明者となっている事故から、今日で1週間となります。

 

 

転覆した「第58寿和(すわ)丸」仲間の漁船7隻での捜索が、現在でも遭難現場付近で行われているのですが、昨日29日(日)母港の「小名浜港」に、いったん帰港し、港では、行方不明者の家族らが乗組員に駆け寄る姿があったそうです・・・・。

行方不明となっている操機長(51)奥さん(47)は、戻ってきた同僚の船の乗組員と肩を寄せ合い、事故やその前夜の事を真っ先に聞きたかったのだそうです。

 

 

先週22日(日)長男(22)の誕生日で、夜に長男の携帯電話に「おめでとう」と電話があり、奥さんとも「お互いに頑張ろうな」と言葉を交わしていたそうで、操機長好きなテレビドラマの話をするなど、くつろいでいたそうです。

 

 

 操機長は、中学を卒業すると漁師になったそうで、若い船員から「尊敬できるお父さんみたいな人」と、仕事仲間から大変人望が厚かったそうで、結婚記念日誕生日には必ず、海から電報を送るなど細やかな気配りも欠かさず、船舶電話などで「声を聞かないと気がおかしくなりそう」連絡を絶やさなかったとのことです。

 奥さんは、「私や息子の顔を見たいなら早く帰ってきて」「ごはんの時間だよ」……と今も、一日3回、操機長の携帯電話にメールを送り続け、携帯電話の旦那さんの写真を見ながら「奇跡を信じています」と語りかけるそうです。

 

 

事故から3日間、奥さんは、何ものどを通らなかったそうです。

「太っていた方がいいんだから、いっぱい食べろ。」

旦那さんの言葉を思い出し、あふれ出る涙をこらえながら食事をすることもあるそうですが、2人の息子さんから「お父さんはそんな顔で会いたくないよ。腹から笑え」と励まされているのだそうです。

 

 

 この日、奥さんは同僚の乗組員から、船内で撮影した写真をもらい、携帯電話の待ち受け画面にしたそうです。すでに1週間近くになり、体力的にも疲労は限界になっているのですが、それでも奥さんは携帯電話の写真を見ながら、こう言ったそうです。

「お父さんの方が大変だから……奇跡を信じています」

 

 魚群を見分ける役目の「魚見(うおみ)乗組員(55)は、間もなく生まれると会うことを心待ちに漁に出ていたそうです。

妊娠8か月長女(33)は男児を出産予定で、孫娘が3人いる乗組員にとって初めての男の孫だそうで、定年で船を下りたら「新しい家を建てて、孫たちと過ごす」と話していたそうです。

 

それぞれの「想い」で、肉親家族の無事を祈る「悲痛な表情」が思い出されます。

 

 

3ヶ月前、海上自衛隊イージス艦衝突事故で、先日「死亡宣告」海上保安庁から受けることになった、漁船の「親子」のことを思い出します。

 

 

原油高騰魚資源の過激な獲得競争など、「漁業」を取り巻く環境は、近年厳しさを増しておりますが、今回は「行方不明者」10人を越える中での大変な捜索活動となります。ひとりでも多くの生存者救助されることを切に願います。

 



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