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ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

阿波踊りはいつまでもつか

2018-08-23 | 日記
徳島の阿波踊りは、いろいろもめた結果なのか、それともはじめからそうなるはずだったのかわからないが、昨年度より15万人も減って、108万人の人出だったいうことらしい。統計を取るようになってから最低の記録らしいが、この数字も実は水増しで、実際は21万人だったとも書いてある記事も出た。人口26万人の徳島市に、毎年全国から120万を超えるツアー客が訪れるとよく言われていたのは、いったいどうなったのか。
ここ数年、阿波踊りを見たいと思って、期間中のホテルの予約をネットで見ているが、まったく空きがない。普段は1泊6000円前後のホテルで、川のそばにあって部屋も広いホテルで気に入っているところの予約をずっと見ていたが、阿波踊りの期間中は最初から消されていた。前に泊まったとき、阿波踊りの期間の予約についてホテルのフロントで直接尋ねてみたことがあったが、旅行会社とか、地元の会社もまとめて予約するので、最初から空きがないという。ೣだから前日のキャンセルをねらって、直前予約をしてもらったら案外一部屋ぐらい空いているかもしれないということだった。そこで、今年は前日も当日も、阿波踊りの期間中にホテルの予約状況を調べていたら、確かに空きはあったが、料金が2,5倍から3倍になっているではないか。お盆価格と言うことで仕方がないのかもしれないが、なんだかそこまでして見る気もしなくてあきらめた。つまりは部屋はあったのだ。ただ予約する人はいなかったというわけだ。だから阿波踊り期間の外部からの人出が去年より少なかったのだろうというのはありえると思った。

というわけで、今年は阿波踊りの始まる前日に、アスティ徳島というところで、前夜祭の有名連の踊りを80分、当日自由席1800円を払って見て来た。7000人収容というアリーナは最終回がほぼ満席で、地元の人も多い様子だった。大体舞台に出る人が600人なので、その親戚とか知り合いとかでかなりの数がいきそうだ。踊りや演奏自体は素晴らしく、徳島の人の阿波踊りにかける勢いというか熱い気持ちを感じることができた。当日、県庁の駐車場は、県外者だけは優先して泊められるという表示も見たが、キャンピングカーでもない限り、ホテルの確保ができなければ、本番を見ることができない。外国人のツーリストはAir B&Bとかで民泊とかに泊まっているのだろうか。阿波踊りの当日の桟敷席についても、どこかの団体が優先席を取ってしまうとかいう噂があったので、最初から取れないものだろうとあきらめていたら、がらがらの桟敷席も数多くあったというニュースも見た。
何か、阿波踊りは最初から込んでいて、地元の有力団体が桟敷席を独占していて、外部から来るとホテルも高いし、場所取りも大変だという評判をどこかで耳にした気がするが、ホテルが高い以外は、当っていなかったなというのが終わった後の感想である。ホテルにしろ、空いているなら値段を下げるくらいの臨機応変さがあってもいいのではないだろうか。
もうこれからは阿波踊りに皆が押しかける時代ではなく、来てもらいやすいように工夫しなければいけない時代に入ったのかもしれない。人口減だしね。
まず第一に改革してほしいのは、阿波踊り会館に在る徳島県物産交流プラザ「あるでよ」の試供品の整備。試供品と称して、中身は空っぽのものが多すぎる。本当に売る気があるのだろうかと思えるぐらい、ケチな売り方だ。もっと試供品を客に勧め、どんどん食べさせ、どんどん売る。宮の焼餅の店頭販売も終わるのが早すぎる。駐車場も、高い契約駐車場ではなく、駅前にあんなに閉店店舗アーケードがあるのだから、そこを再開発して広くパーキングを取ることはできないだろうか。前に眉山が迫る良い立地を生かして、集客する工夫をしてほしい。
それから阿波踊りは、見るより踊っている人の方がずっと楽しそうだから、踊る人からもお金を取る。
これが徳島の阿波踊りをめぐる私の提案です。つまりもっと外に向けて気前よく。赤字赤字といいながら溜め込んでいるところもあるのではないか。最初は出るがあとから入るが商売の基本だという話も聞くので、外部に向けて改革してほしい。コーポレートガバナンスだったかな?改革にも外部の人を入れて、やったらもっとすがすがしい風が吹くのではないだろうか。