ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

レガシーのアベノマスクの夏終わる

2020-09-01 | 日記
今日から9月1日。
玄関の網戸を開けると、あれっ?こころもち庭がすっきりした様子である。庭の木々がほっとしたと言っている感じだ。
まだ暑いことは暑いが、熱いから暑いにかわったというか、すっきりした空気がひと時だけ流れた。

郵便ポストを覗くと、徳島の阿波踊りの用品を売っているお店から注文した「おかちゅうマスク」が入っていた。
夏前に藍染めのマスクを一枚注文して、仕事用に重宝したので、秋用に注文したのが来た。
さらしの布を西村大臣風箱マスクに仕立てた簡単なマスクであるが、真っ白なさらしと、さらしゃり感のある手触りが心地よい。
説明書きに
「このマスクはウィルスを遮断し、感染を予防するものではございません」
とある。
そう、それでいいのだ。そんなことは期待していません。でもつけていると、日焼け防止になるし、お化粧代が要らないし、(この夏は日焼け止めクリームも化粧品も買わなかった)マスク警察ににらまれないし、もし感染防止を少しでも予防したければ中にもう一枚さらしを挟めばいいんだし。

で。私はこのマスクをLとMと二枚ずつ注文して、顔の大きい家族にはLと、自分にはMを買ってみた。ところがMをつけたら、顔の下半分がすっぽりおおわれてしまって、ちょっと大きすぎた。私って思っていたより小顔だったのね・・・・という嬉しい発見もあった。しかし、Mをつけているからこそ小顔に見えるのであって、Sだったらどうなのか。洋服は、腹隠しにワンサイズ大きいのを買ってごまかしているので、Sを購入するには、もうすこし検討したほうがよさそうだ。

前にさらしで自分で作ってみたのは、一般の不織布マスクのような途中に襞が3段入っているもの。襞の部分が家庭用ミシンでは厚過ぎてかけにくく、何回も絡まったのをほどいてやりなおした。しかし、いろいろなマスクをつけてみてこの形が一番、適度に涼しくて感染防止になるように思う。涼しさのバランスと感染防止のバランスが一番とれているのではないか。
おかちゅうには残念ながらこの形はまだ販売していない。一番時間と手間がかかるからだろうか。冬に向けて自分で増産体制に入るしかないが、無器用な私は1枚作るのに3日はかかる。先がとんがった三角マスクは30分でできるけどね。

 レガシーのアベノマスクの夏終わる

アベノマスクの効用について、首相は「アベノマスクが呼び水になって、不織布マスクの増産に弾みがついた」というようなことを言われていた。
たしかに、アベノマスクはいろいろ話題を呼んだマスクだった。私の周りでつけている人は1人だけだった。友人では防災リュックにしまい込んだという人が多かったに。コロナ前から日本にいて帰れなくなってしまった留学生には「日本安倍首相心遣りアベノマスク」で(私の税金が入っている)といって、帰国できた折には両親や親せきの人へのお土産に大事にとっておいてね、と何度も言っておいた。絶対に価値が上がるから、決して捨てないでね、と厳しく言っておいたので、素直な学生たちはきっとしまっておいてくれてあると思う。

私はアベノマスクは、給食の時のマスクを思い出して、けっこう好きだ。
昭和の思い出、20世紀最後の思い出として懐かしい。
要らないといって送ってくれた友人の分とか、家族が職場でもらってきた分とか、手元に数枚残してある。
しかし、布マスクも賞味期限があり、長く保存するとガーゼが黄色くなってくる。寒くなったら、表地にキティちゃんの絵でも描いて使うつもりだ。