海南島旅行①

25日夜から29日まで、旅行社のツアーで海南島へ。

そもそもこの旅行は、相方の会社の福利でもらった旅行券が春節に期限切れになるため、急に行くことに決めたのだ。

相方の会社は元国営企業なので、給料はともかく福利はかなり充実している（と思う）。
一昨年までは毎年職員旅行があって、職員の家族も一緒に参加していいことになっていた。
家族だけでなくナント彼氏、彼女同伴で来る人も結構いるらしく、一昨年は私も相方の会社からお誘いを頂いたが丁重にお断りした…
（日本では信じられないが、国営企業ではそんな会社も結構あるそうである）

もちろん家族、彼氏/彼女の分は追加で個人負担しなければならないが、それでも同伴者と一緒に参加する人がほとんどだったそうである。

その職員旅行も、私の会社のように一泊二日、一人数百元のお粗末団体ツアー（おっと）じゃなくて、
系列子会社である旅行社が組んだ、三泊四日以上、一人数千元の豪華旅行。

それが職員数と仕事の増加に伴い、同時期に大勢が一度に休暇を取ることが難しくなり、
去年からは職員旅行の代わりに
指定旅行社の旅行券(一定金額分）＋最長5日以内の旅行休暇
をもらって、各自で行くことになったのだ。

しかしこの指定旅行社の旅行券がクセモノだった…。
旅行社のツアーにはパッケージツアーとフリーツアーがあるのだけど、
相方が問い合わせてみたら、この旅行券はパッケージツアーにしか使えないことが判明
相方の会社の人と一緒でないのは有難いけど、ガイドにあちこち連れ回されるツアー旅行自体に変わりはないのであった…。

中国のパッケージツアーといえば、まさに日本の、一昔前の農協さんツアーよろしく
お揃いの帽子をかぶらされ（お揃いのバッグ、ジャンパーの場合も多い）
ものすごいハードスケジュール、
かつ随所で土産物屋に連れて行かれるのが定番。
聞けばホテルもあまり良い所には泊まれず、食事も恐ろしくマズイらしい…。

相方は同じ旅行券で去年、一人でシンガポール＆マレーシアツアーに参加したのだが、
朝6時からバスであちこち連れまわされ、
観光もそこそこにひたすら免税店めぐりをさせられ、
ホテルと言えば、市街地から恐ろしく離れた辺鄙なホテルばかりだったそうである（しかも自由行動は一切ナシ）。

ケッサクなのが、
食事が全食中華料理だったこと

…結局大人数だと中華が一番安くつくから、なんだろうけど、
はるばる東南アジアくんだりまで行って
一度も東南アジア料理を食べられなかった、というのには、
もう憐れを通り越して大笑いしてしまった
（相方は日本や韓国から来たツアー客が、心底羨ましかったそうである…）

そんなこんなで、今回の海南島旅行も、ホテル、食事、日程の面で、行く前からあまり期待できないことだけは確かである。

だいたい、今まで日本はおろか、中国のどんな奥地へ行くにもパッケージツアーに参加したことがない私が、
「コテコテ中国の農協さんパッケージツアー」に満足できるかどうか、
正直かなり自信が無い…

でも今回は相方の会社の福利で、自分ではほとんどお金を払わなくてすむ旅行だし、
せっかくある相方の旅行休暇をムダにするのも何だかもったいないし（私は有給を取るしかないが）…で決めた旅行なので、
あまり文句を言ったらバチが当たりそうだ。

杭州空港発三亜行き最終便は、夜10時。
約2時間半のフライトで海南島・三亜に到着したのは、深夜1時前。
三亜市内からかなり離れたホテルで、倒れるように眠りについたのは、深夜2時…
しょっぱなから、ハードなツアーの幕開けだった…