はと@杭州便り

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多事多忙

2012-11-16 17:39:34 | 中国人相方&親戚
先週末、2泊3日で福州へ。

義父母や弟一家とは春節にも紹興の実家で会っているのだけど、福州でしか会えない親戚もいるので、最近は年に一度福州へ行くのが恒例行事になっている。
福州の親戚全員集まると、全部で19人。2日連続でレストランの大きな円卓を囲んでの賑やかな食事会になった。
ユキ+相方の従兄、従妹の子供達+弟の子供達を合わせると全部で6人、ユキは小学生のお姉ちゃん達に遊んでもらって大興奮。ママなんかもうそっちのけで、お姉ちゃん達の後を追いかけ回していた。



お姉ちゃん2人に囲まれて幸せいっぱいのユキ

久しぶりに従兄の子、ジンちゃんにも会った。ジンちゃんは今年中学3年生。さすがにもうユキとは一緒に遊んでくれない。全寮制の私立中学に通っていて、週末だけ家に帰っている。しばらく会わないうちに背も伸びて大人っぽくなっていたのだが、学校の話を聞くとやっぱり元気がない。
寮では朝6時から夜9時まで、細かく決められたスケジュールの中で勉強+テスト漬けの毎日らしい。週末に帰宅しても山のような宿題とテスト勉強に追われ、唯一の楽しみは家でぼーっとテレビを見ること。
足の指にちょっとした病気があって歩くのも痛そうなのに、「成績に影響するから」と痛いのをガマンして体育の授業に出ているらしい。ストレスからか、「最近白髪がめっきり増えたのよ」と言う。14歳の子にそう言われて、返す言葉も見つからない。食事が終わると「まだ宿題が終わらないから」と一人で先に帰ってしまった。

小学生はどうかと言うと、小学4年になったウェンちゃんは、毎朝6時に起きて6時半には家を出ている。授業が終わった後晩托管(塾のようなもの)に行って帰宅は9時。夕食も塾で食べてくる。9時半頃祖父と一緒に就寝。週末のうち一日は宿題で時間がつぶれるので、なるべく土曜に宿題をすませて日曜だけは遊ぶ日と決めているらしい。ウェンちゃんはそれでもまだかなり気楽な方で、小学3年のスーちゃんはお姉ちゃんのジンちゃんと同じ全寮制の学校に通っているため、やはり朝6時から夜9時まで勉強、週末のうち一日はお琴にダンスに英語にと習い事に忙しく、そして大量の宿題もこなしている。スーちゃんも一年ほど前から近視で、「3年生にして両目0.3まで落ちてしまったのよ」と義姉が嘆いていた。

子供たちを見ていて思うのは、とにかく皆勉強に追い立てられ、忙しく過ごしているということ。そして特に中学生はもう疲れきっているのか、無表情で元気がない。何か日本の、あの夜遅い電車に揺られて帰るサラリーマンの表情を思い起こしてしまう。

そして義弟夫婦も相変わらず年中無休で店を切り盛りし、朝から晩まで忙しく働いていた。
今はもう従業員も12人も雇って、会社として登記もして、店の他倉庫を借り、車も増やして商売を広げているのだけど、その分コストやリスクも増えた。
「社長」(中国語では「老板」)といえば聞こえはいいけど、一年365日商売のことから解放されず、朝から夜まで客や従業員からの電話に追われる義弟を見ていると、少しでいいから休ませてあげたいと思う。
義弟は肝臓があまりよくないのだが、食生活や運動不足、接待の多さに加えて、何よりも「老板」としてのプレッシャーが大きな原因ではないかと思う。
義父母は家事と子育てを一手に引き受け、さらに学校や幼稚園の送り迎え、従業員12人分の昼食まで作って、これまた毎日目の回るような忙しさである。
義弟がぽつりと私に「姉さん、俺いつになったら休めるかな。店閉める日がくるまで休めないな。」と言った言葉が忘れられない。

「貧乏暇無し」ならともかく、義弟一家は私達よりずっとお金持ちなはずなのに、誰もが何かに追われるように忙しく日々を過ごし、疲れているのは皮肉としか言いようが無い。
老板には老板の苦労が、宮仕えには宮仕えの苦労があるとは言え、義弟や子供たちの多忙ぶりを見ていると、私も贅沢言わずに働かなくては、と改めて思った。



福州・閩江公園にてハンちゃんと

川沿いに亜熱帯の植物が咲き乱れる、綺麗な公園でした

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