はと@杭州便り

中国杭州で仕事&子育てしているはとぽっぽのページです。

迎親(yingqin)

2013-05-03 17:49:41 | 中国人相方&親戚
しばらくブログ、ご無沙汰してました!

4月はユキが肺炎にかかり、治ったと思ったら今度は私がまさかの腰痛でダウン。
一時は起き上がることもできず、パソコンも封印。そして19日から28日までユキを連れて一時帰国、とバタバタしてました。
腰はまだ治っていませんが、日本で調達してきた腰痛ベルトと湿布薬、週一度の通院でなんとか出勤できるまでになりました。

さて、4月の清明節休暇に家族で紹興の相方従妹の結婚披露宴に行きました。
中国人にとって結婚は人生の一大事。
はるばる福州から相方両親、弟一家、叔父夫婦も駆けつけて、まるで春節がもう一度来たのかと思うくらい、親戚が集まりました。

紹興での結婚披露宴、メイン(?)は紹興市内のホテルで約300人の出席した盛大な披露宴だったのだけど、
実はその2日前から、新婦の実家では新婦側の親戚やご近所さんたちを招いて昼夜宴会が繰り広げられていた。しかも毎回100人近くの来客で…。

新婦実家では隣の家の駐車場まで借りてイベントテントを張り、臨時の厨房が完成。
料理は義母の還暦祝にも登場したあの必殺(?)料理人チーム…ではなく、
ナント新婦の両親自らビニール前掛けに長靴姿で、中華鍋を握っていた。
当然そんなものでは戦力が足りないので、ご近所さんや親戚が割烹着姿で助っ人に。
新婦父は相方父の下の弟にあたるのだが、ふと見れば相方父四兄弟全員が阿吽の呼吸で(?)厨房を仕切り、次々と料理を完成させていた…。

そして披露宴当日。
お昼はやはり新婦の実家で宴会。もうテーブルに乗らないほどの料理が次々と運ばれてくる。
そして午後、新郎がその親戚達と一緒に、黒塗りの車を連ね、鼓笛隊の先導で新婦の実家に到着。





私はよくわかっていなかったのだが、これは新郎が新婦を迎えに来る「迎親」という儀式で、新婦を連れに来た新郎を新婦側の親戚達がわざとジャマして家に入れない、などというくだりもあるらしい。

新婦側は食事ではなくフルーツやお菓子で新郎側の親戚たちをもてなし、そしていよいよ新婦出発!



新婦両親にお茶を出し、竈の神様や家の神様?に一礼した後、新郎側が用意した黒塗りの車に乗って、いざ新郎の家へ!

…と思ったら、にわかに騒ぎ出す新婦側の親戚達。
義母に「あなたも早く準備しなくちゃ!」と言われて、頭が真っ白になったガイジン親戚嫁(注:私)。

どうやら「迎親」では新郎新婦と同じ「排行」(中国語で同代のいとこたち)の男性親族が同行することになっていて、
今回結婚する従妹には実の兄弟はないため、同じ排行の従兄弟である相方+相方弟とその家族が同行しなければならないらしい(後で知った)。

夜のホテルでの披露宴のため、私はスーツ、ユキはワンピースを用意してきていたのだが、まさか昼にそんな大事な行事(?)に駆り出されるなんて全く知らなかった~!
化粧だってしてないし、第一この日は寒かったので、フリースジャケットにジーンズ、運動靴という超普段着を着ていたのである。
(田舎の家で服を汚すのが嫌なので、田舎に行くときはいつもこんな感じ)

必死で拒否するガイジン嫁の意見など無視され、
「早く、早く!」とせかされてユキと一緒に黒塗りの車に乗せられてしまった。。

嗚呼まさか黒塗りベンツにこんな姿で乗ることになろうとは…(一生の不覚)

新郎新婦の乗った車を先頭に、黒塗りの車列はのどかな紹興の菜の花畑をしずしずと進んで行った。



(続く?)

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