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雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

北限のリンゴ 湧別りんご 呼人りんご

2012-08-13 12:52:34 | 
リンゴは暑い地方ではあまり生産されません。青森県(岩木山麓・弘前市周辺)とか長野県(善光寺平周辺)など冷涼な(気温の高くない)気候の土地で栽培されています。二つの地域では生産時期がずれ競合しません。
北海道では今では余市(よいち)町とか、滝川市江部乙(えべおつ)とか、美唄(びばい)市近郊などで生産されています。
冷涼気候と言っても限度があります。リンゴにも北限はあります。カムイラビットが知っている北限の地では、オホーツク管内湧別(ゆうべつ)町の「湧別リンゴ」(上湧別)と網走市の「呼人(よびと)リンゴ」があります。
カムイラピットは、昭和30年ころの中学・高校時代に呼人に住んでいた事があり、当時呼人リンゴは管内によく知られておりました。担ぎ屋さんが呼人のリンゴ園でリンゴを仕入れ、網走や北見へと担いで運んでおりました。
帰りは出先で品物を仕入れ、呼人近くで販売するのです。いわゆるガンガン部隊と言うか、多くの担ぎ屋(おばさん)さん達はこの仕事で生活の足しにしておりました。
戦時中に女子中・高学生も援農にかりだされましたが、姉が湧別のリンゴ園に援農にかりだされ、終わって帰ってくる際にリックいっぱいのリンゴをもらい帰ってきたことが思い出されます。食糧不足であった当時の事ですので、おいしかったのでしょう、深く心に刻まれています。
ところが、呼人リンゴも、湧別リンゴも現在ではあまり生産されなくなりました。呼人ではすっかりリンゴ園は姿を消し、湧別リンゴはいくらかのりんごの木が畑に残っている程度となりました。木が古くなったこと、病気が流行したことなどが原因と聞きますが、流通が盛んになったことによって採算が合わなくなったことにもよるようです。むかし作られていたリンゴの種類は今はなくなり、新しい美味しいリンゴが主流となっています。
我が家では、赤平(あかびら)市在住の時に知った、隣の町の江部乙のリンゴ園に毎年仕入れに出向いています。完熟まで待って収穫されたリンゴなので、甘さが市販のものとまったく違います。

★ 青森県(493千t)、長野県(186)、岩手県(63)、山形県(52)、秋田県(40)、
  福島県(38)、北海道(10)、群馬(10)            地理統計要覧(2011年)による。

★ 北海道のリンゴは収穫季の寒暖の差が大きいためか、りんごの味は美味しく感じます。
★ 北海道でのりんご生産はかなり多いものと思っていましたが、数字を見ると北海道は全国7位で生産量は少ないの  に驚きました。

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