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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

今年も桜咲くか 福田温泉(旧) 

2012-04-05 14:37:44 | 温泉
温泉マニアの人気の温泉であった「福田温泉」(通称)は、今は昔語りの懐かしい温泉となってしまいました。
北見市の温根湯温泉と塩別温泉(通称つるつる温泉)との間の山側の地に(滝の湯地区)あり、無加川支流シケレベッ川沿いにあって、小さな滝と眼の前に森(山)が迫り、秋の季節には紅葉の鑑賞に最高の温泉地でした。
湯は透明で肌につるつるの美肌温泉、飲料にも適した温泉水(アルカリ性単純温泉)で行く度に温泉水を汲んで帰り飲み水にしました。夏にはライダーもやってくるほどで、秋の季節は人が絶え間なく紅葉を鑑賞しながらの長湯のようでした。湯温もぬるま湯で、入浴は自然の中にすっぽり入った形でゆったりし、さらに入浴料は取りませんでしたので、なおさら人気が出たのでしょう。狭い湯船でしたが、今では珍しい混浴でした。
カムイラビット夫婦は春、夏、秋(冬は雪道で危険なので行けませんでした)と良く入らせてもらいました。愛すべき福田温泉も、多くの人に知られ出すと、河川の汚れにつながる問題も起き、残念なことに、留辺蘂町からの温泉の水の問題提議により、平成18年の春にこの温泉はすべての風呂を取り除き、姿が見られなくなってしまいました。
もともと、福田温泉は老朽化しなくなりましたが、全面がガラス張り(昔の窓枠の)の建物の中に大きな浴槽が設けられ、湯がこんこんと流れており、秘湯の地のかけ流しの天然温泉でした。カナヘビも、カラスアゲハチョウも地面に涌出る温泉地に沢山群れておりました。
しかし、福田家に都合が生じ、やむなく営林署に手放すことになったのです。その後、営林署のシケレペッ保養所も廃止となり、その湯が川に流れ出ていたのでした。そこで、小屋を造り風呂桶を同好の人により寄付され設置されて、再び露天風呂的温泉「福田温泉」として、皆に知られるようになったのです。一週間に一度の人などが集まり、綺麗に湯桶を洗い流し、こぎれいな温泉でした。
実は「福田温泉」はカムイラビットの姉(義兄)の温泉で、春・夏・秋と良く入らせてもらいました。古い温泉の時も良くここに来ました、庭を広く作っていて沢山の飼犬(7・8頭ほど)がいました。一時ポニー(馬)も飼っていて、温泉の管理と馬の世話、犬の世話で忙しい様でした。
ここに住まいだした時に家の回りに桜を植えたらしく、今では立派な6本の大きなヤマザクラに成長しています。5月の8日前後には、「ここに温泉があったのだよ」と満開に花をつける事でしょう。馬を飼っていた事が幸いし、馬糞の肥料で思いのほか大きな桜に成長しています。
姉に電話をしましたら、温泉の管理をしていた当時が忙しかったが一番良かったと懐がっていました。


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