雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

雪で熟成 越冬キャベツ 越冬ジャガイモ 越冬シャケ

2014-03-19 20:49:01 | 草花
越冬させて価値を付ける 「越冬キャベツ」「越冬鮭(シャケ)」

後志管内(北海道)の赤井川村で雪を利用した野菜保存施設を見学した事があります。その時には「ジャガイモ」が施設の中に保存されていて「冬の終える頃に出荷する」と言います。「雪を利用した保存施設なので完熟して甘いジャガイモとなり人気がある」とのことでした。
出荷先から「大変甘いジャガイモですね」と評判が良いとのことです。
「ところで、完熟ジャガイモなので、少しは高い値で売れているのでしょうね」と聞きますと「まだその様には成っていませんが、ジャガイモの販路拡張に役だっています。」との事でした。
電気を使わず、自然の雪を施設に撮りこんで雪を利用しての工夫の末の施設ですが、越冬させた野菜類は完熟されて甘さが増し栄養価も上がるのです。

カムイラビットの幼少の頃の我が家の話ですが、冬近くになると畑に育ったキャベツをその場で逆(逆さま)にして保存しました。雪に覆われキャベツは凍らずに越冬するのです。もちろん一気に雪が降って野菜を守ってくれる土地柄での保存方法です。必要に応じて深い雪を掘り起こしてキャベツを食べておりました。
当時は「越冬キャベツ」などという洒落た言葉も無くて、当たり前のキャベツの保存方法であったわけで、これがおいしい越冬キャベツなのだとむかしの生活を懐かしく思い出しております。

三井アウトレット 北海道ロコ 「越冬キャベツ」「越冬人参」「越冬大根」をゲット

先日(3月18日)北広島の三井アウトレットパークの「北海道ロコ」で「越冬キャベツ」が売られておりました。いつもスーパーで買う愛知県産などのキャベツより一玉100円程も値が張ります。今の時代高くても売れる「グルメの時代」なのですね。と言いながら我が家でも買って来ました。


「北海道ロコ」の野菜売り場では、他に「越冬大根」「越冬人参」などと名うって売り出していました。

別な越冬食品の話なのですが、札幌の高級海産物販売店で有名な「佐藤水産」では、越冬野菜があるなら「越冬サケ(シャケ)」もよかろうと4年前から実験を重ね、雪の中で熟成した「越冬シャケ)」の販売をするまでにこぎつけました。その名も「雪中熟成鮭」といいます。
越冬シャケは最適な貯蔵期間が2ヶ月であること、うま味成分のアミノ酸が約3割増しに成る事が分かりました。
「発酵した魚ならではのうま味があり、普段食べている鮭と見較べしてはどうでしょうか。」同社の札幌、石狩の全7店舗で販売しているとのことです。