雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

銀のしずくふる降るまわりに 金の滴ふる降るまわりに

2014-03-11 19:56:16 | 自然
知里幸恵「アイヌ神謡集」の書き出し文が表題の言葉です。味ある詩でしょう。
カムイラピットは高校時代この「神謡集」を読み、その後「アイヌ語地名」に興味を持つようになりました。


「銀のしずく降るふるまわりに 金の滴降るふるまわりに」の流暢な繰り返しに魅了されたのです。の守り神のコタンクルカムイ(フクロウの神)が詠います。「銀のしずくふる降るまわりに 金の滴降るふるまわりに……」。

先日(3月9日)南区にある「札幌市アイヌ文化交流センター」で行われた結城さんの講演会「北のいのちのものがたり」(アイヌ民族の自然との共生観)の講演会にラビ妻と聞きに出かけました。
この交流センターの館内に詩は掲げられています。詩ばかりでなく書もななかなか味があるのです。しばし感心していつも立ち止まって見入ります。

写真の隅にイランカラプテの字が見えますが、アイヌの交わす挨拶と言います。あなたの心に触れさせて下さい。挨拶の「こんにちは」の言葉です。

アイヌの心に流れている自然観を書の中に見る思いがします。一度「市アイヌ文化交流センター」でこの書(詩)と対面されますようお勧めします。カムイラビットの好きな字ですし、好きな詩なのです。