幸福駅 現駅舎にお別れ
駅舎一面に名刺や写真 名残を乗せて取り除かれる
「えりも野草植物撮影」の帰路、十勝回りの道で、かの有名な「帯広豚丼」を食べてさあ札幌に帰ろうと、高速道路の「ICの幸福」の入口をさがしておりました。どう導きがあったのかカーナビの間違いか我が車は「幸福駅」に迷い込みました。
駅舎に貼られている掲示によれば9月2日からこの駅舎は解体されるとのこと、今日は9月1日ではないですか。幸運にも最後の「幸福駅」を見とどけることになったのです。幸福なカムイラビット夫婦でした。
駅舎一面に名刺や写真が貼られ、観光客の中には以前貼った名刺や写真の確認に訪れた人もいるようでした。ある女性に「今日でこの駅舎は解体されるのですよ」と声を掛けると、「知りませんでした解体されてしまって、駅舎の無い時に来なくてよかった」と話しておりました。大阪育ち今は長野に住んでおられる方でした。
駅舎は改築されるのですが、老朽化した駅舎の改築事業費は周辺の整備費を含め約3千万円。帯広市は新駅舎には古民家の建材などを再活用し、現駅舎の趣を残して建て替えるとの事です。新しい駅舎に生まれ変わっても名刺などの貼り付けは良いようで、また新しい歴史が幸福駅には待っているのです。