雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

拓銀 たくちゃん貯金人形

2012-07-05 17:39:28 | 昔語り
北海道拓殖銀行(通称「拓銀」)は経営破綻して今はなくなりました。当時北海道一の銀行でしたので、我が家でも付き合って(預金をしていた)いました。
「拓銀」で記憶に残るのは、始めは毎年配られる(今すぐには名も思い出せませんが)道内有名画家の風景画のカレンダーが嬉しくて壁に次々に張り(収集していた)満足していましたが、ある日ラビ妻が大掃除を思い出してか、私に断らず一気に画家の絵をすべてを捨ててしまっていました。「好きな絵だったのに、断らずに捨てた」と腹が立ちましたが、結婚して間もなくでもあり、文句も言えず、我慢に我慢して事を終わらせました。
さて、その後拓銀は「たくちゃん人形の貯金箱」(くまちゃん人形)なるものを預金者に配りました。記憶に残る人も多いのではないかと思います。月替わりのたくちゃん人形は人気で子供だけでなく、大人も集めて喜んでいました。
カムイラビットが記憶するものはわずかな数(20位)ですが、出された数はとても多かったように思います。最初は昭和38年12月に制作されたジャンパーで、何年かはスポーツシリーズで毎月預金者に配られていました。次々に作られて、最後は昭和60~61年のボートの川下り、一輪車などの乗り物シリーズで終わります。出された人形はかわいらしく、小型で手の中に入るような大きさでした。
年の終わりには、大きなくまちゃん人形も出されたりしていました。百円玉を入れて棚に飾っていましたが、ためている百円玉を使わないのになくなるのです。後で気づいたのですが、私の子供のところに遊びに来ていた他の家の子供が取っていたもののようでした。子供は元来悪い事はしないと思っていたのが裏目にでました。
大事にしていた「たくちゃん人形」も転勤を繰り返しているうちに家からすべて姿がなくなりました。
ものごとと云うのは大事にしているものほど、この様になくなるものなのでしょうか。可愛いたくちゃん人形の貯金箱いま手元にあれば、貴重品なのにと思っています。