イカリング

これ昨日の晩御飯



NHKの朝ドラで『イカリング』観て

さっそく食べたくなって作った




イカフライ　　と　ビール(笑)


イカのフライには　ちょっとした想い出がある



大のイカ好きの私の母

山陰育ちの彼女。昔は　イカの刺身と共に成長したらしい(笑)

刺身のみならず、イカの天婦羅・フライ…

イカやったら　多分　なんでも好きなんやと思う

って云うくらい、それほどまでに恋しいイカ

それがね…

母がまだ女学生のころ

先に嫁いだ　鳥取に住む姉のところへ

妹と一緒に下宿してたらしい(私にとっては叔母である)

あるとき　その家主の姉叔母の留守中に　その妹と共に

なんだかムショーにイカフライが食べたくなり

田舎のお嬢さん育ち(笑)の二人は

まだ、料理も殆どやったことなくて

見よう見まねで下ごしらえして

いざ熱した油に投入した途端っ

そのイカたちが油の中で　大暴れ　して

跳ねまくったらしいのだ

でも、やっぱりどーしても食べたいので

次は　お二人さん、片手でうちわを持ち

顔を覆うようにしておっかなびっくり油に近寄り、

イカを投入しては

「キャ～～～ッ」　と逃げる

また　次のイカを入れては

「キャ～～～ッ」　ってなって

これを　妹叔母と二人延々続けて揚げたというのだ

そんな　料理の　『いろは』も知らない頃の想い出話を

イカを揚げながら　懐かしそうに話しくれたことがあった


　　　　


その頃もしもインターネットがあったら

「イカを油はねしないようにするには・・・」って

きっと検索できたであろうに…　それを思うと

三つ編みのおさげ髪の可愛らしい、母と叔母の姿を想像しながら

思わず吹き出しそうにはなるが

油の中の『跳ねないイカ』を

注意深く　ひっくり返すワタシである(笑)




さてと


このイカリングのフライ・・・

パン粉にパセリが入ってます

あ…イカの皮をむいて水気をしーーーっかり取って　

あらかじめ丁寧に粉をまんべんなくまぶしてから

溶き卵とパン粉、もちろん付けてまっせ(笑)



お母さん、若かりし頃の失敗をありがとう

　　　　　　　　　　　　　(おしまい)