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「mitsuzo的循環型社会 フロンティア」 その9

2010年10月05日 11時35分55秒 | 小説1
おはようございます



今日は、久々の小説のほうの更新です




mitsuzoです






では、つづきをどうぞ










【タチバナの章】


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※前回のあらすじ

「フロンティア」で生活することになった「みつぞう」

そこでの最初の仕事というのが、「自分の願望を実現する」というものであった

そして、「みつぞう」の前に手渡されたのが、「モノリス」という透明な・・・生き物のような
存在感のある「板」で、それに手を当てろとのことだった

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オレは、タチバナの持っている「モノリス」に手を触れた。


と、次の瞬間・・・


オレの頭の中に、声のような・・・信号のような・・・そんなものが直接話しかけてきた。



モノリス:「あなたは、何を望む?」


みつぞう:「お・・・おい!な・・・なんか話しかけられたぞ!!」


タチバナ:「はい。それはモノリスからのコンタクトです。そこから、あなたはモノリスと一緒に、あなたの望みを実現するための ”旅” をしてください。あなたの中ですべての望みが無くなったら・・・ここでの仕事のお話をさせていただきます。では、いってらっしゃいませ。」


そう言うと、タチバナは消えた。


とりあえず、オレは多少、混乱も収まったあと、モノリスに自分の ”願望” すべてを伝えた。


車・・・家・・・女・・・地位・・・名誉・・・豪華な食事・・・それはもう、あらゆるものすべてだ。


どうせ、この世界では、自分の心は相手にわかってしまう世界・・・だから、ウソをつきようがない世界だ。


しかし、それは慣れてくると、逆にとても「気持ちの良い生活」でもあった。なんせ、ウソをつく必要がないからな。


地球での生活では、どうしても人と交わるとき、大きくも小さくもウソをつかないと生活が成り立たなかった。それに比べたら、まるで、楽だった。


というわけで、オレは本当にいろんな願望を叶えた。


生活でいうと、高級車を何台目も手に入れたり、地球のような惑星を作って、そこで、毎日、旅行にいったり、はたまた、女に関しては、欲望の限りを尽くした(まぁ、これは書けねーけどな)


毎日毎日、好きなことだけをし続けた。


サイコーだった。


なんせ、自分がずっと夢を見ていて、その夢をみていると自分が自覚しているので、自分の思い通りの世界を作ることができる・・・そんな感覚だったから、オレは”神”にでもなったような気分だった。


しかし、それからどれくらいたったかわからないが、少し、変化が訪れた。


とりあえず、ここでは年をとらないし、時間を確認するような「時計」や「カレンダー」もないし、眠くもならないので、時間の経過はわからなかったが、とにかくけっこうな年月が経っていたと思うが、その頃からオレの中で、ある感覚が沸いてきていた。


それは、ちょっとした ”空しさ” だった。





つづく





短いですが、今日はこの辺で。



(*´∀`)ノ






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