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CubとSRと

ただの日記

あの話題の本は手に入るのか

2024年04月07日 | 日々の暮らし
 
書評 BOOKREVIEW
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 少女に「あなたは男性です」と唆す悪魔たちがいる
  焚書となったが、勇気ある出版社が脅迫にめげず世の中に問うた

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アビゲール・シュライアー著、岩波明・監訳、村山美雪ほか訳
『トランスジェンダーになりたい少女たち』(産経新聞出版)
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 オバマ政権で男女平等、フェミニズム、ジェンダーギャップ論争がひどく歪曲された。男性でもおんなを自覚すれば女性用トイレを使い、ついにはミスター、ミセス、ミスとは呼ばずMXとなった。ビジネスマンはビジネスパーソンに、マン・オブ・ザ・イヤーはパーソンオブザイヤーとなった。
 バドワイザーは気味悪いトランスジェンダーを広告塔にしたら猛烈な不買運動がおこり売れ行きは三割減となった。反WOKE運動もアメリカでは津波のように大きくなった。
 しかしLGBTの行き過ぎはちっとも是正されていない。
 SNSが、学校が、そして医療があおり、政治が無作為で国民が正しい判断をできない、おそろしい流行現象が多くの悲劇を産んだ。その実態を多数にインタビューしてまとめた本書はヘイトではないが、ヘイトだと因縁をつけられ、最初に契約した日本の出版社が怖じ気づいた。言論の自由への弾圧、それも見えない勢力が書店にまで執拗に脅迫をつづけたため、現代版の焚書扱いを受けた。
 ところがアマゾン一位。やはり読む人は読んでいるのだ。
 日本は他人事ではない。LGBT方をアメリカ大使の圧力で瞬間的に成立させたキシダ政権の無定見により、この深刻な問題は明日の日本を確実に襲う。もはや美輪明宏とか美川憲一とかの時代ではないのである。
 主としてアメリカで何が起きている実態を入念に調査した集大成とも言え、『エコノミスト』誌、『タイムズ』紙など英国のメディアは「今年最大の本」と注目している。
 日本ではメディアが「それっ、アメリカに追いつけ」とばかりに過剰に煽り立てる報道をしているが、医療と教育現場は慎重である。というよりアメリカはおかしいのではないかとこころの中で密かに考えているので、いきなり性転換手術を強要したり、セラピストが強く推薦したりの事例は少ない。
 アメリカは少女たちがトランスジェンダーになりたいという変な流行の渦に巻き込まれている。
 極左や活動家がヘイトだと攻撃する理由は『トランスジェンダーの人権』であり、精神的におさない、自閉症気味の少女が狙われる。
自分の精神的な不調は性別違和が原因だと思い込む。SNSが吹き込む、セラピストが煽り、場合によって教員までが同調する。
 最悪の先導者がユーチューバー、TIKTOKにおけるインフルエンサーという存在である。ネットで社会破壊、家庭破壊を狙う悪魔たちだ。
 監訳者の岩波明氏がいう
 「かつて『性同一性障害』と呼ばれた『性別違和』という現象(症状)は、自分の生物学的性別に激しい不快感、嫌悪感をもつもので、通常は就学前、あるいは小児期にこれを自覚する」
 医療における問題点に六ヶ月という制限はあるものの、「殆ど横断面だけの症状で診断が可能になる」という大きな欠陥がある。
 少女がもし手術を受けてしまったら、その一生はどうなるのか? LGBT推進など少数派でしかないのに極左メディアが支援するため、過大な声となっている現実をわたしたちは直視する必要がある。



「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024)4月4日(金曜日)弐
       通巻第8202号より
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