1月16日(日)
昨日は酷かった。今日は昨日よりもっと酷い。
昨晩、夕食を摂り終えたのは9時前だったと思う。やってはならないと思いながら、つい転寝をしてしまう。
うたた寝をした時点でエスプレッソを淹れて飲んでいるわけだから、意識はある。なにも間違ってない。ポットから湯を入れてインスタントコーヒーを作った、というのなら寝ぼけ眼でもしている。中学生の頃からこれならできる。寝ぼけてるから口の中をやけどする、までがセットだ。
けど、マキネッタに水を入れ、カートリッジにコーヒーを塩梅能く入れて、ガスボンベに取り付けた携帯用のコンロに火を点け、コーヒーができるまで噴きこぼれることがないか能く観察しなきゃならない、となると寝ぼけ眼じゃできない。それはもう絶大な自信がある。
現にそれをやって(空焚きじゃない)入ったコーヒーがすっかり蒸発するまで転寝をしてしまい、前のマキネッタをダメにしている。
酒を飲み、焼酎を飲んでいる途中で肴がなくなり、麻婆豆腐を作った。
いつも通り豆腐を二丁使ったので「十分。これで肴はある!」と安心して飲んでいたら思ったよりも早く焼酎がなくなった。もう一回6・4で割った焼酎を火にかける、となると確実に飲み過ぎる。ついつい多めになってしまうから。それに燗ができるまで間が空き過ぎて酔いも興も冷める。
だからと言ってコップで湯割り、というのも、やっぱり結果として多くなるから飲み過ぎる。飲まなきゃ良いようなものだが、そこが酒飲みの卑しいところ。
「何か良い方法は」と考えた。答えはすぐ見つかった。買い置いてあるサワー缶一本なら、アルコール度も低いし、満足感もあるだろう。
それでサワー缶を飲み始めたのだが、肴にと作った麻婆豆腐がだいぶ残った時点でサワー缶が空になった。
「じゃあ、もう一缶」となったら、宿酔いの心配が出てくる。「名残惜しいが今日はこれまで」と潔く(!)やめてコーヒーを淹れた筈なのだが。
コーヒーを飲んだ覚えがない。
うたた寝から覚めてしばらくテレビを見ていたら、1時を回ってしまった。
もうコーヒーを淹れるような時間じゃないから、やっぱり寝るか、と台所に行くと、マキネッタが流しに置いてある。その隣に使ったカップも三つ、置いてある。首を傾げながらコーヒーカップと共に洗い、片付ける。
何だかキツネにつままれたような気持ちで二階に行くが、酔いはあっても酔眼朦朧、といった感じではなく、転寝のせいで眠気もない。
それでついネットの記事を見ていたら、気が付けば午前6時前になっていた。慌てて寝て、9時頃に起き、11時頃朝食を摂り、気付けばもう夕方の6時。
・・・というわけで、記憶にないのはコーヒーを淹れたことだけでなく、日曜の過ごし方もだった、というおそまつ。