ようこそ こちらは みたに内科クリニック です

内科・循環器内科のクリニックです。その日閃いた、その日出会った、健康情報をお届けします。

葛根湯、桂枝湯、そして麻黄湯

2015-12-31 09:31:38 | 漢方

2015年大晦日、新年を迎える準備は着々と・・・(?)まあ、なんとかなるでしょう。体調は大丈夫ですか?常備薬はOK?

風邪の漢方、傷寒論より基本の3種類、といえば、葛根湯桂枝湯、そして麻黄湯です。

『太陽病、項背強、几几、無汗、悪風者、葛根湯主之』・・太陽病、項背(こうはい)強(こわ)ばること、几几(しゅしゅ)、汗(あせ)無く、悪風(おふう)する者は、葛根湯之を主(つかさど)る・・寒気があり、汗が出ていなければとりあえず葛根湯です。

『太陽中風、陽浮而陰弱、陽浮者、熱自発、陰弱者、汗自出、嗇嗇悪寒、淅淅悪風、翕翕発熱、鼻鳴、乾嘔者、桂枝湯主之』・・太陽の中風(ちゅうふう)、陽浮にして陰弱、陽浮は熱自(おの)ずから発し、陰弱は、汗自ずから出ず。嗇嗇(しょくしょく)として悪寒(おかん)し、淅淅(せきせき)として悪風(おふう)し、翕翕(きゅうきゅう)として発熱(ほつねつ)し、鼻鳴(びめい)し、乾嘔(かんおう)する者は、桂枝湯之を主(つかさど)る・・キーワードは寒気と汗です。汗が出ていれば葛根湯ではなく、桂枝湯をチョイスです。

『太陽病、頭痛発熱、身疼腰痛、骨節疼痛、悪風、無汗而喘者、麻黄湯主之』・・太陽病,頭痛発熱,身疼腰痛,骨節疼痛,悪風し,汗無くして喘する者,麻黄湯之を主る・・イメージはインフルエンザです。汗が出ていなければ麻黄湯、OKでしょう。

「先生、よく風邪をひきませんねぇ」とよく言われますが、実は麻黄湯の援軍のおかげなんです。

2016年も、明るく楽しく元気よく、v(^_^v)♪

今夜は年越しそばと餃子、えっ、なんで餃子!?

みたに内科クリニックは本日休診です。1月4日(月曜日)から新年の診療スタートです。