今年のインフルエンザワクチンはご存知の通り、4価といわれるものです。A型が2種類、そしてB型が2種類、合計4種類のインフルエンザ株が使われています。
1.A/California/7/2009 [A(H1N1)pdm09亜型]
2009年に世界的大流行(パンデミック)を起こしたインフルエンザウイルスの代表株
2010/11シーズン以降は6シーズン続けてワクチン株の1つとして選定されている
全対象者での抗体保有率は56%
2.A/Switzerland/9715293/2013 [A(H3N2)亜型]
昨年度流行したA(H3N2)亜型の代表株
全対象者での抗体保有率は46%
3.B/Phuket/3073/2013 [B型(山形系統)]
昨年流行した山形系統の代表株
0-4歳群、5-9歳群および50代後半から70歳以上の各年齢群は比較的低い(10~24%)抗体保有率で、全対象者での抗体保有率は36%
4.B/Texas/2/2013 [B型(ビクトリア系統)]
昨年度検出されたビクトリア系統のインフルエンザウイルスと抗原性が類似
抗体保有率はほとんどの年齢群で30%未満、中でも0-4歳群および50代後半から70歳以上の各年齢群は10%未満の低い抗体保有率で、全対象者での抗体保有率は調査株中最も低い17%
今年度も抗体価保有率の低いB型の流行に注意でしょうか。