走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

親に相応しくないと言われても

2018年03月07日 | 仕事
双子ちゃんのための家族会議が行われました。その参加者の多さに驚き。母親、父親と名乗る2人。それぞれの母親、双子の里親、政府の組織からはソーシャル ワーカーだけで3人、家族のサポートワーカー、諸々15人ぐらい。

で、今週から母親と父親と名乗る彼が双子ちゃんがと面会を始める事が決まりました。もう1人の父親候補は双子ちゃんが退院してからずっと週二回の面会を怠っていない。凄い!彼の面会も今後続きます。

母親と父親と名乗る彼は未だにホームレスで薬物依存もあるので観察下の元で数時間だけの面接となります。

私は凄いな、と思った。ホームレスで薬物依存。誰もが親になる資格がないと思う2人。そう言う2人にチャンスを与える。私はできたお国に住んでいるもんだ。実際こう言うふれあいがきっかけで真っ当な生活に戻ろうと努力する人もいる。成功した例も知っている。しかしすぐに起こるわけではない。何年もかけて進歩していくような過程だ。それを辛抱強く見守るシステムが整っている国なのだ。

2人に変わって欲しいと思う。親になって欲しいと強く思いました。



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